人参とみかんが、あなたのお肌を乾燥から守る!
冬本番を迎え、毎日寒い上に空気も乾燥してきましたね。お肌の老化を防ぐためには、化粧水や乳液など、外からのケアももちろん重要ですが、体の内側からのケアをすることもとても大切です。
人間は毎日新しい細胞が作られ、いらない細胞は捨てられていきます。この働きが活発に行われることで健康なお肌も保つことができます。細胞が分裂し増えていき、その細胞が分化することにより角質層となり最後は剥がれていくのです。この仕組みを「ターンオーバー」と言いますが、分化に大きくかかわっているのがビタミンAです。ビタミンAが不足をすれば分化しづらくなりお肌が乾燥しやすくなるというわけです。
乾燥を防ぐためにおすすめの食材としては、β-カロテンが豊富なみかんや人参があります。「ビタミンAじゃなくてβカロテン?」と思われますよね。βカロテンは体内のビタミンAが不足するとビタミンAに変換されるのです。βカロテンが豊富なみかんや人参を摂ることでビタミンA同様の働きをし、細胞の分化がスムーズに行われることによりお肌を乾燥から守るというわけです。
βカロテンは南瓜やモロヘイヤにも豊富で、ビタミンAはレバーやうなぎなどに多く含まれています。しかしこれらは毎日食べるのは中々難しいですよね。その点みかんや人参は毎日食べやすい食材です。それでは取り入れ方などを詳しく見ていきましょう。
人参のβカロテンは料理の方法によって変わる!?
βカロテンといえば人参! サラダやお味噌汁、煮物など何の料理でも合わせやすく、取り入れやすいのが特徴です。きれいなオレンジが料理の彩りも鮮やかにしてくれます。
人参のβカロテンは料理の方法によっても変わってきます。人参の場合は加熱することで、βカロテンの吸収率を増やすことができるのですが、加熱をすることで熱に弱いビタミンCやビタミンB群、酵素などは壊れてしまうので注意です。加熱して食べる料理、生で食べる料理の割合を考えることが大切です。
また人参の葉にもβカロテンは含まれています。今ではあまり見かけなくなりましたが、葉付きの人参を見かけたらそのまま購入するのがおすすめ。少々クセはありますが、天ぷらなどにするとおいしく食べることができます。
人参はさらに油との相性もバッチリです。油や脂質が多い食品と一緒に摂ることでβカロテンの吸収率はアップします。生で食べる場合はノンオイルドレッシングではなく油の入っているドレッシングと食べる方がβカロテンの吸収率は上がります。また加熱して食べるときには肉類と一緒に煮たり、油で炒めたり、玉ねぎとかき揚げにするものいいですね。
人参は皮をむかずに調理がコツ!
人参の切り方でも変わってきます。人参は皮をむいて調理していませんか?皮のすぐ下に栄養素が集中しているため皮をむいてしまうのはもったいないこと。農薬などが気になる方は人参の表面をしっかり洗うだけで大丈夫です。少し古くなるとぬめりが出てきますので、できるだけ新鮮なうちに食べきるようにしましょう。
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もっと簡単にβカロテンを取り入れたいなら・・
「切ったり茹でたり炒めたり・・うーん、ちょっと面倒!」というときもありますよね。そんな時は、みかんをおすすめ!みかんは手軽にβカロテンやビタミンCが摂れる代表格です。お肌の乾燥を防ぎ風邪の予防にも最適です。旬の間はおやつやデザート、なんとなく口さみしい時など、気軽に食べられるところがみかんのメリットですね。
お肌が乾燥すると老化が進む。
女性は特に顔や首、手などに年齢が出やすいです。お肌が乾燥することで、しわやたるみ、くすみなど肌の老化へとつながります。また体の部位によっては白く粉を吹いたりしますので、見た目もあまり良くありませんよね。
いつまでも若々しく素敵でありたいというのは切なる願いです。ただ、βカロテンも素晴らしい栄養素ですが、これだけ食べていればOKというわけではありません。色々な食材を組み合わせてバランスを取りながら毎日の食事に取り入れてみてください。感想を防いでハリや潤いを保ち、いつまでも若々しいお肌を保ちましょう。
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料理の科学大図鑑(河出書房新社)
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。