お料理するたびに野菜のくずを集めておこう
ベジブロスが流行したのは、7〜8年前だったでしょうか。はじめてベジブロスを飲んだときに、そのおいしさに感動したのを今でも覚えています。
でも、ベジブロス作りにはコツがあり、うまくできないと苦かったりえぐみが強かったりいやな香りがするものに仕上がってしまうのです。
注意点をおさらいしましょう。
1.数種類の野菜くずを用意する
集める野菜くずはどんなものでも構いませんが、一種類のものがたくさんあるより、4〜5種類くらいはあった方がおいしくなります。また、玉ねぎの皮をたくさん入れすぎると苦味の原因になりますから、気をつけましょう。甘みのある野菜と緑色の野菜を半々か、甘みのある野菜を多めにするとおいしいですよ。
【おすすめの野菜】
にんじんの皮やへた/トマトのへた/ほうれん草の軸/とうもろこしの芯/じゃがいもの皮/ネギの青い部分や根など
2.香味野菜やハーブを一緒に入れる
一緒に入れるものの中に、ローリエ1枚でもハーブが入っていると、よりよい香りに仕上がります。セロリや生姜、パセリの茎などをちょっと入れるだけで、ぐっと味に広がりが出るので、おすすめです。
3.集めた野菜くずは冷凍保存で
野菜くずをいつまでも冷蔵庫に置いておくと劣化してしまうので、冷凍庫にチャック付き保存バッグなどを入れておき、そこにためていくようにしましょう。
ベジブロスをひいてみよう
材料
・野菜くずやハーブなど……両手一杯分くらい
・水……1.5リットル
つくりかた
1.鍋に野菜と水を入れ、弱火にかける。
2.沸騰したらそのまま3分測り、火を止めて野菜くずを濾す。
※ベジブロスの加熱時間はさまざまなレシピがありますが、強火でぐつぐつしてしまうとえぐみが強くなるので気をつけましょう。
ベジブロスの使い方
できあがったベジブロスは、野菜の甘みと香りを感じられるスープとして楽しめます。このまま塩こしょうをして飲むこともできますし、カレーやお肉を煮込むときに使うこともできます。お米を炊いてリゾットにするのもおすすめ。離乳食としても役立ちますよ。
食のライター・料理家。
書籍や雑誌、webなどで執筆と料理の仕事をしている。アウトドア好きが高じて『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)でアウトドア料理のレシピ監修も行う。『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス・7/6発売)では、児童向け小説の執筆と、おはなしの中に登場するレシピの開発をしている。5歳と13歳の母。