タイ料理、シンプル料理研究家、サクライチエリです。
はちみつ好きな料理教室の生徒さんのお陰で、はちみつの味や香りに違いがあるのは知りつつも、自分で選ぶ理由は「知っている花だから」ということがほとんどでした。
今回は、はちみつマイスター認定講師であり、アスリートフードマイスターの資格も持つ、「巣鴨養蜂園」販売担当の米田望さんにはちみつの選び方や使い方についてお聞きしました。
【米田望さんプロフィール】
「巣鴨養蜂園」販売担当。岩手県西和賀町で巣箱つくりから瓶詰めまで全て手作業で行うこだわりのはちみつの販売に奔走する。はちみつマイスターの認定講師・アスリートフードマイスター。
肌が変わる、はちみつの使い方
サクライ(以下サ):米田さんがとてもお綺麗な方で、少し緊張してしまっています。そのお肌は、はちみつを食べているからでしょうか?
米田さん(以下米):キレイでは全然ないのですが、はちみつのおかげでたくさんのことが変わったことは実感しています。はちみつは食べてもいますが、化粧水などの代わりに塗ってもいます。
サ:当たり前かもしれませんが、あの食べるはちみつを塗るのですよね?
米:はい。小指の爪くらいのはちみつに500円大くらいのお水を混ぜ合わせて、いつも化粧水の代わりにしています。
洗面台に、常にはちみつを置いてあります。洗顔も手作りのはちみつ石鹼を使ったり、ただの固形石鹸にも泡立てたときにちょい足ししたりしています。肌はかなり変わりました。
サ:高いスキンケア商品をそろえるよりも、1瓶の上質なはちみつですね。
体が変わる、はちみつの使い方
サ:巣鴨養蜂園さんの商品の中で、スズメバチ入りのはちみつがありますよね。あれはどのような時におすすめの商品なのでしょうか?
米:スズメバチ入りは運動時におすすめです!多くの一流アスリートの方に実際ご愛顧頂いています。スズメバチにはアミノ酸などが豊富に含まれていて、疲れの目安とされる乳酸値の上昇を抑える効果があることが報告されています。
そもそも私がはちみつにはまっていったのは、今はキックボクシングのジムを経営している夫がプロ現役時代にはちみつを食べて、「減量時でも体調がいい。」と言っていた事から始まります。
夫の現役時代は減量時・運動の前後など本当に父のはちみつが大活躍でした。今も夫が経営するジムの会員の方や所属選手がはちみつを活用してくれています。
サ:ミツバチが集めてくれるハチミツも、スズメバチも、アスリートの心強い味方なのですね。
米:心強い味方といえば、ローヤルゼリー入りのはちみつは、体力の消耗が激しい時にお勧めです。風邪を引いた時や、私は妊娠時のつわりの時のお守りでした。
サ:風邪をひいたらはちみつというの、昔から言われていますが、更に効果を期待するなら、ローヤルゼリー入りですね。
目的別、はちみつの選び方
サ:はちみつは、花の種類によっても味が変わるので、どうやって選ぶか迷うところですが、例えば、お料理に入れる場合の、選び方のコツなどはありますか?
米:アカシアは結晶もしにくいので冷たいものや生野菜などにオススメです。
和食の煮物などにはトチの花。ソースや味の濃いチーズには山桜や春の花などの香りがあるタイプのはちみつがオススメです。
菩提樹のはちみつは寝る前におすすめですよ。私もリラックス出来ると感じています。
サ:同じはちみつでも、アカシアとかすっきりした味わいのものもありますが、逆に、ソバとかクリとか、癖のある味わいのはちみつもありますよね。食べる時のおすすめはありますか?
米:お風呂に入れるのも肌が潤って良いのですが、クセの強いチーズと合わせるのがおすすめです。
サ:健康の為にはちみつを食べる方も多いようですが、健康の為にお勧めしたい種類のはちみつはありますか?
米:血糖値を気にされている方にはアカシアのはちみつがおすすめです。GI値が他のはちみつに比べると低い為です。
貧血気味の方は、色の濃いタイプのはちみつのほうが鉄分やミネラルが豊富だといわれているのでおすすめです。
プロが教える はちみつの取り扱い方
サ:生産者さん的に、はちみつの取り扱いについて「これ、やらないほうが良いよ」など、アドバイスがありましたら教えてください。
米:湯煎はしないで欲しいです。香りも味を変わってしまいます。
当社のはちみつは非加熱はちみつです。加熱と非加熱の違いは「味と香り」です!加熱すると結晶化しにくくなり、味や香りも均一化させやすくなる傾向にあります。
しかし、花の種類によって花粉も蜜の味や色も違うので、はちみつも味や香り、結晶具合が異なります。
更には同じ蜜源植物でも味や香りが様々なので 産地や気候によっても風味や結晶具合も変わってきます。それも含めてはちみつを楽しんで頂けたらと思います。
米:どの産地、どの種類でも、はちみつは一期一会です。同じはちみつはまた出会えるとは限らないと思ってはちみつを食べてみてください。
また、生産者さんと仲良くなると「今年はいい出来だ。」とか、「こんなに面白いはちみつが採れたよ。」とか聞けるかもしれません。
まとめ
はちみつマイスターが語る、はちみつとのお付き合いの仕方、参考になりましたでしょうか?
お肌に使ったり、美味しく頂いたり、生産者さんと仲良くなって、毎年の味わいの違いを楽しんだりと、お好みの方法ではちみつと上手にお付き合いしてみて下さいね。
巣鴨養蜂園さんのはちみつはこちら
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。