みなさんこんにちは。システムエンジニア兼ライターの北條怜子です。
納豆は紫蘇タレで食べるのが好きです。普段納豆を選ぶ時は、国産かどうかと粒の大きさくらいしか気にしていなかったのですが、「納豆鑑評会」という名のコンクールが存在するという情報を入手し、なにそれ気になる!&納豆界のカリスマ的商品、ぜひ食べてみたい!
ということで、実際に購入して食べてみました。
納豆の味と品質を鑑定
「納豆鑑評会」は、納豆の製造技術改善と品質の向上を目指して行われる審査会です。「全国納豆協同組合連合会」という団体が主催しており、納豆の日本一を決めるコンクールとして毎年開催されているとのこと。
評価基準は、納豆の「外観(見た目)」「香り」「味・食感」の3つとなっており、最も優れていると評された納豆には農林水産大臣賞が送られるそうです。
「外観(見た目)」では、大豆表面の納豆菌の増殖状況などを評価するそうです。玄人感がすごいですね。今年で24回目の開催となり、今年出品された納豆は全192点とのこと!
コンクールに合わせてイベントも開催!
鑑評会を行う会場では、コンクールと合わせて様々なイベントが開催されています。
たとえば、納豆の糸を伸ばして長さを競う「世界納豆のびのび選手権」や、納豆をかき混ぜる時の所作の美しさ&回数を競う「世界納豆まぜまぜ選手権」など。まさに、納豆づくしです!今年ののびのび選手権の優勝チームの糸の長さはなんと9.88mとのこと。10m近くも伸びるなんて驚きです。
最優秀賞・優秀賞を受賞した納豆界のカリスマたちをご紹介!
【最優秀賞】(有)高丸食品 国産中粒納豆 (税抜188円)
全192点の内、栄えある最優秀賞を受賞したのは愛知県に所在する「(有)高丸食品」さんの「国産中粒納豆」です!
なんと2年連続の日本一です。大豆には北海道と愛知県産のものを使用しており、大豆を育てる土づくりや農薬の散布状況を知るために、必ず産地を訪問されているそうです。
最優秀賞を受賞した「国産中粒納豆」は、国産の中粒大豆の中でも特に出来の良い大豆を厳選しており、添付のタレも魚・昆布・椎茸を炊き出してこだわって作られているとのこと!公式HPのほか、愛知県の西三河エリアを中心としたスーパーで購入できるそうです。
実際に食べてみました。まず、まぜたときの粘り気がとても強いです!
そして香りは、納豆特有の香りに加えてなんとも形容しがたい奥深さを感じました。口に運ぶと、一粒ひとつぶの食感がすごくしっかりしていて、豆の味が香ばしかったです。
また、食べていてねばねばのキメがとても細かく感じました。付属のタレも、ダシが効いてておいしかったです。
【優秀賞】(有)まるさ食品 海の賜 (税抜148円)
小粒・極小粒部門で優秀賞を受賞したのは静岡県に所在する「(有)まるさ食品」さんの納豆「海の賜」です。
納豆作りに適している品種のすずまる大豆を、伊豆赤沢沖水深800mの微量ミネラルが豊富な海洋深層水に一晩たっぷり浸して、納豆作りを行っているとのこと。
公式HPのほか、静岡県東部のスーパーで購入できるそうです。また、こちらでは納豆で培った発酵技術を活かして作ったテンペもイチオシ商品とのことですよ!
実際に食べてみました。まず、タレをかけていない状態なのですが、納豆自体からちょっとダシっぽい良い香りがします!
そして、こちらも粘り気がとても強いです。
食べてみると豆自体の味が濃くて、触感もしっかりしています。付属のタレは塩気が効いていてごはんにかけて食べるにはもってこいな味わいでした。
【優秀賞】(株)Mizkan くめ納豆 秘伝金印ミニ3(税抜98円)
小粒・極小粒部門で優秀賞を受賞した2つ目の納豆は、みなさんご存知、「(株)Mizkan」の「くめ納豆 秘伝金印ミニ3」です。
都内近郊在住の筆者が唯一近所のスーパーで購入できたのがこちらの商品。極小粒大豆を使用し、発酵熟度の高い昔ながらの納豆らしさを残した商品とのことです。
全国規模の店舗で購入可能な商品が優秀賞に選ばれていたことに、喜びと共に正直少し驚きました!北海道から中部地方にかけて、取り扱い店舗があるそうです。
実際に食べてみると、大豆っぽい味がすごくしっかりしていて、でも味わいはまろやかでした。粒の食感が柔らかめだったことと、今回ご紹介した納豆の中では、一番納豆風味が控えめに感じたので、お子様や、納豆風味がそこまで得意じゃない人にも比較的食べやすいのではないかなと個人的に思いまいした。タレは醤油が効いていました。
【優秀賞】(株)カジノヤ 北海道大粒ミニ2 (税込158円)
最後にご紹介するのは、大粒・中粒部門で優秀賞を受賞した東京都の「(株)カジノヤ」さんの納豆、「北海道大粒ミニ2」です。
北海道産の高級品種大豆を使用しているとのこと。伝統製法を守り、昔ながらのふっくらまろやかな風味を大切にして製造しているそうです。
また、こちらの「北海道小粒納豆」という商品は、納豆では世界初の「モンドセレクション優秀品質金賞」を受賞しています。公式HPのほか、神奈川県麻生区の実店舗で購入できるそうです。
まず、開けてびっくりしたのが、大粒というだけあって、粒がすごく大きい!香りは控えめに感じました。実は、大粒の納豆を食べるのは初めてだったのですが、食べてみると粒が大きいのでとても食べ応えがあります。
とても豆の味がしっかりしています。添付のタレはほんのり甘めでやさしい味わいでした。そのままも美味しいけれど、フライにしてもきっとホクホクして美味しそうだなと感じました。
また、今回ご紹介した商品以外に、北海道の「北海道はまなす食品(株)」さんの「北海道ゆきほまれ大粒納豆」、秋田県の「(株)ヤマダフーズ」さんの「北海道の豆 こつぶミニ2」、京都府の「藤原食品」さんの「京納豆 大粒」も、優秀賞を受賞した商品です。
中には地元でないと手に入らないものもありますので、納豆好きで地元にお住まいの方はぜひ!(※本文に記載している納豆の価格は参考価格となります。価格は販売店舗によって異なります。)
まとめ
筆者はこれまで、納豆に対して特有の風味がつよい食品というイメージを持っていたので、味の違いを意識したことがほとんどありませんでした。
ですが、今回ご紹介した4商品+市販の納豆を実際に食べ比べてみて、風味に加えて食感や粘り気まで商品によって様々なのだということを、身をもって体感しました。
優秀賞を受賞した納豆たちは、納豆素人の筆者でも、普段購入している納豆より味わい深くて美味しい!と感じましたので、納豆が大好きな方には特に食べ比べてみていただきたいなと思いました。
システムエンジニア兼ライター。農学部でトマトの栽培を4年間研究したのち、IT×農業で何かできないかとシステムエンジニアに転向しました。食べること、作ること、そして人と関わることが大好きです。読んだ人の栄養になる。を目指して言葉を発信していきたいです。