謎多きチョロギの正体は、シソ科の植物の塊茎だった!
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。
今回取り上げるのは、おせち料理の名脇役であるチョロギです。
チョロギはシソ科の植物で、食用とされるのは塊茎部分です。塊茎の長さは1〜3cm程度で、巻貝のような奇妙で愛らしい形をしています。また、色は白ければ白いほど新鮮だと言われています。
原産国は中国で、江戸時代に日本に伝わったと言われています。日本では九州地方と東北地方など各地で栽培されており、岩手県釜石市の青ノ木地区では特産品として親しまれています。
おせち料理では、チョロギの塊茎部分を塩漬けにしたり茹でてから、梅酢やシソ酢に漬けて、赤い色を付けて食べるのが一般的です。シャキシャキとした食感と、さっぱりとした味で箸休めに最適な食材です。
酢漬けのほかに天ぷらとして食べられることも多く、揚げるとジャガイモのようなホクホクとした食感になります。
チョロギは家庭菜園にも向いています。
春に種芋を植え付け、水やりと除草さえしておけば、手間もかからずに11月下旬から12月にかけて収穫できます。
秋に地上に出ている茎が枯れてきたときが、掘り起こして収穫するタイミングです。種芋のほかにプランターと土があれば始められるので、初心者にもおすすめです。
【チョロギ】長寿を願う縁起物と言われる由来とは
おせち料理の食材には、ひとつひとつにおめでたい意味やいわれがあります。料理に込められた願いを知りながら食べることで、おせち料理がより楽しめると思います。
チョロギは漢字で「長老喜」や「長老貴」と書きます。この漢字が長寿に縁起が良いとされ、おせち料理の食材として用いられるようになりました。
チョロギは黒豆に添えられていることが多いですが、まめに働くという意味のある黒豆と、長寿を願うチョロギを合わせて、「健康でまめに働けるように」という願いが込められているそうです。
【おせち料理の定番!】チョロギの梅酢漬けの作り方
「チョロギの梅酢漬け」
材料
・チョロギ 150g
・塩 15g
・☆梅酢 25cc
・☆酢 15cc
・☆みりん 10cc
作り方
1.チョロギに付いた泥を洗い流し、傷になっている部分は切り落としておきます。
2.ポリ袋にチョロギを入れて塩をまぶし、空気を抜いて、冷蔵庫で2〜3日塩漬けします。
3.水を替えながら、ほんのり塩味が残る程度に冷蔵庫で2〜3日塩抜きします。
4.☆の調味料に工程3が終わったチョロギを入れ、冷蔵庫で2〜3日漬けたら完成です。
調理のポイント
シャキシャキした食感に仕上げるには塩漬けが必須です。長期間保存したい場合には、塩漬けのときに倍量の塩で漬ければ1ヶ月程度日持ちします。
お正月以外にも食べたい!手軽に購入できるチョロギのお菓子
チョロギは普段スーパーや八百屋で見かけることがほとんどないので、手に入れるのが大変です。また、生のチョロギを購入しても手作りするには手間がかかると懸念している方におすすめの商品があります。この商品は手軽で美味しくて、数あるチョロギの商品の中でもとても有名です。
村岡食品「チョロギ(梅風味)」
カリカリ梅のような食感と味がクセになり、一度食べたら止まらないお菓子です。お菓子と言っても揚げてもいないですし、砂糖がかかっているわけでもありません。おつまみと言ったほうがしっくりくるかもしれません。梅酢漬けなのでヘルシーなのも嬉しいですね。
コンビニや100円均一のダイソーでも置いているのを見たことがあるので、気になる方は是非見つけてみて下さい。Amazonでも購入できます。
まとめ
チョロギの見た目が芋虫のようで苦手だという人もいますが、私は最初にチョロギをみたときにソフトクリームみたいな形で可愛いと思いました。
カリカリ梅のような味や食感ですが、駄菓子屋さんのすもも漬けのような感じもして、どこか懐かしくなる味です。
皆様も長寿を願って是非食べてみてください。
こだわりの食材で盛り上がること間違いなし。
野菜・果物・水産物・お米など、多数商品がお選びいただけます。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。