【iPhoneカメラで】インスタ映え料理写真を撮ろう
インスタグラムにアップする料理写真が、なんだかパッとせずうまく撮れない。インスタグラマーさんと同じスマホを使っているはずなのに、自分には才能がないと諦めていませんか。
ポイントをおさえれば、高い機材や経験がなくても、誰でもインスタ映えする写真を撮ることができます。
今回は、iPhoneの標準カメラに搭載されている「ポートレートモード」を使って、誰でもインスタグラムで目に留まるフードフォトを撮るコツをご紹介します。
教えてくれるのは、インスタグラムで「写真と暮らしのレシピ」について発信をしているフォトグラファーのえびまよさんです。初心者に寄り添った目線で、すぐにとり入れられる基本と写真が映える5つのテクニックをご紹介します。
<えびまよさんプロフィール>
家族の写真好きに影響され、カメラの勉強を始める。その後、普通の主婦から写真業界へ転身。現在は、一眼レフやスマホカメラの写真教室を開催。特にテーブルフォトを得意としている。
Instaguram:@ebimayogram
【基本】ポートレートモードの使い方
背景がぼけた奥行きのある写真は、本格的なカメラがないと撮れないと思っていませんか?カメラアプリの「ポートレートモード」を使えば、背景をぼかして被写体(フードフォトの場合、料理)を際立たせた写真を簡単に撮ることができます。
では、早速、ポートレートモードを起動してみましょう!
まずは、対応のiPhoneのカメラアプリを起動し、シャッターボタンの上をスワイプして「ポートレート」を選択してみてください。 写したいものに近寄りすぎると「離れてください」と表示されるので、その時は離れて調整しながら、メインの被写体をタップしピントを合わせます。 画面右上のfマークをタップすると、背景のボケ具合の調節ができます。 fの数値が小さいとボケが強く、数値が大きいと背景はしっかりと写ります。(これを、カメラ用語ではf値と言います) f値の調整で、上の写真くらい背景のボケ具合に差がでます。お好みのボケ具合を見つけたら、シャッターを押せば撮影完了です。 これだけなら、複雑なカメラアプリが苦手な人にもチャレンジしやすいのではないでしょうか。 まずは、ポートレートモードを使うところからはじめて、自分好みの背景のボケ具合をみつけていってください。 ポートレートモードを覚えたら、次は構図や光を意識すると、写真が大きく変化します。 ここでは、難しいテクニックや特別な機材を使わず、手軽にチャレンジできる撮影のコツを5つ厳選してお届けします。 写真を撮るのに慣れないと、料理をどう切り取って写真におさめればいいか悩むものです。そんな時は、焦らずに頭の中を整理して。この写真で「一番見せたいもの」は何か考えてみてください。 例えば、上の写真は目の前のケーキにフォーカスして撮影しています。あれもこれもと欲張らずに、写真の主役を決めて撮影すると、スッキリとした写真に仕上がります。 ポートレートモードで主役に焦点を合わせ、背景にあるモノをぼかせば、簡単に雰囲気のある写真を撮れますよ。 写真をきれいに撮る鍵は、光です。光の加減ひとつで、写真の仕上がりの大きな差がでるといっても過言ではありません。 ここまで読んで、ライティングの知識も機材もないと不安になっている方、ご安心ください。自然光で撮影すれば、手軽にきれいな写真が撮れますよ。 おうちで自然な光が差し込むスポットを探したり、きれいな光が差し込む時間帯を見つけてみるのもおすすめです。ぜひ、自然光を味方につけて、素敵な写真を撮ってください。 フードフォトは、彩りがとても大事です。 おうちごはんの撮影時、覚えておくと便利なテクニックとして、グリーンの活用があります。カメラ越しに見て、何か物足りないと思ったら、グリーンをポンっと乗せてみてください。 カフェごはんのように、ミントやハーブなどグリーンを添えるだけで、一気に写真に鮮やかさをプラスすることができます。 毎日のごはんなら、乾燥パセリをふりかけるだけでもぐっと見栄えがよくなるので、常備しておくと便利ですよ。 撮影に慣れてきたら、写真の「構図」を意識してみてください。ここでは、意識するだけでそれっぽく撮れる、初心者にもおすすめの構図を2つご紹介します。 まずは「C字構図」。 フードフォトでは、簡単にいうとお皿の一部を切り取る構図です。英語のCを描くように、主役となる被写体を切り取るだけなので、特にセンスも必要ありません。 もちろん逆Cの構図でも大丈夫。 お皿を写真のど真ん中に置くと「日の丸構図」と呼ばれますが、C字構図は中心が移動してバランスが良くなり、インパクトある写真になるのが特徴です。 文字のとおりSの字になるよう、お皿などを配置して写真におさめる撮影方法です。 一番簡単なのは、上の写真のようにお皿とお皿を並べてS字をつくる方法。ポートレートモードで撮影すると、奥のお皿がぼけて雰囲気のある写真になります。 必ずお皿でなくても、ドリンクとお皿でS字をつくれば1人でカフェに行った時にも使える構図です。 奥行きを感じながら曲線による柔らかさを感じる写真が撮れるので、ぜひ覚えておいてください。 応用編として、上からゆるめのS字構図でもかわいく撮れますよ。 ポートレートモードと5つのテクニックを組み合わせれば、きっと素敵な写真が撮れるはずです。 一度覚えれば、ずっと使える基本のテクニックばかりなので、ぜひ楽しみながら撮ってみてください。 もちろんフードフォトだけでなく、様々な写真に応用ができるので、ぜひ毎日の記録やSNSにご活用いただけるとうれしいです。 今回、記事の撮影に関する写真は、全てえびまよさんのインスタグラムから引用させていただいたものです。 すぐにマネできる役立つ情報を毎日発信されているので、写真が上手くなりたい方は、ぜひフォローしてみてください。 元化粧品会社のブランドディレクターで美容好き。「おいしく食べてきれいになる」を日々追求しています。短大の食物栄養学科卒/野菜ソムリエ/日本化粧品検定1級
1.ポートレートモードを選択
2.fマークから背景のボケ具合を調整
3.f値を調整する
4.撮影
【5つのテクニック】意識すると写真がよりおしゃれに
コツ1 .撮りたいものに1点集中!
コツ2.自然光でおいしそうに撮ろう
コツ3.グリーンで写真に彩りをプラス
コツ4.【C字構図】初心者にも洗練写真が撮れる
コツ5.【S字構図】奥行きとやわらかさがある写真に
まとめ