新生姜の旬は10〜11月!期間限定のおいしさを堪能しよう

冬は、冷え性さんにとっては辛い季節。本格的に寒くなる10月から11月の霜が降りる直前まで、温活食材の代表「新生姜」は旬をむかえます。新生姜とは、収穫直後の白いままの生姜のこと。

 

1年中スーパーに並ぶ茶色い生姜は、新生姜を寝かせたもので「囲い生姜」と呼ばれます。

 

 

生姜の体を温める作用は、生薬としても有名です。

たしかに、生姜入りスープを飲むと、他のスープよりも身体が芯から温まるのを感じませんか。生姜は、ジンゲロールなど3種の辛味成分を含んでいます。

 

この成分はのどの奥や舌、胃の中などにある「温覚」という、温かさを感じるという神経を刺激、脳に「体温を下げて」と指令を出します。すると、体は血行を促進するので身体がぽかぽかしてくるのです。

 

 

 

農家直伝!生姜をたっぷり食べるレシピ

【写真:中里さんご夫妻】

 

最近では温活が注目され、様々なメディアで生姜レシピを目にします。

 

今回は、「生姜の専門家が普段食べているレシピを知りたい!」と、生姜を栽培する農家の中里早紀子さんにお話をうかがいました。

 

中里さんご夫妻は、高知県にある中里自然農園で年間約40種類の野菜を栽培しています。

農園は周囲を山・海に囲まれた自然豊かな場所にあり、一切農薬や化学肥料を使わないのがこだわりです。

そんな中里自然農園で採れた新生姜はこちら!

 

 

詳しく見てみる

 

生姜は、野菜の中では「農薬を多く使う」といわれる部類ですが、中里自然農園は無農薬で栽培しています。4月に生姜を植え付け、収穫までの半年間は天気、気温、虫など様々な点に気を配りじっくりと根気強く育てるそうです。

 

▼中里自然農園

https://www.tabechoku.com/producers/20079

 

 

中里さん直伝!新生姜レシピ

 

辛味がマイルドな新生姜は、薬味として食べる生姜と違い丸ごと料理できます。包丁をいれるとスッと切れるくらい、みずみずしく繊維質が少ないのが特徴です。生姜栽培に愛情を注ぐ中里さん直伝、3つの新生姜レシピをご紹介します。

 

レシピ1.生姜ごはん

 

素材の味を楽しめる、生姜をたっぷり使ったレシピです。生姜と共に炊き上がったご飯の風味は最高! 食べると体がぽかぽかしてきます。新生姜を薄切りにすると、食感がが変わり一味違うおいしさに仕上がるんだとか。

 

 

 

【材料】

お米 3合

生姜 100g(お好みで〜150g程に増やしてもOK)

 

A:めんつゆ 大さじ3杯

   塩 ひとつまみ

     いりごま(お好みで)

 

【作り方】

1.生姜の汚れが気になるところを取り除き、千切りにする。

2.お米を研ぎAを全ていれ、水を炊飯器の3合炊きのラインまで注ぐ。1で千切りにした新生姜を加え、軽く混ぜたら普通炊飯スイッチをいれる。

 

レシピ2.新生姜の甘酢漬け

 

甘酢漬けとは、お寿司に添えられているガリのこと。清潔な保存容器を使い、液にしっかりと漬けて冷蔵すれば、約1年間保存が可能です。

 

@mame.fd さんの画像】

 

【材料】

新生姜 300g

塩 小さじ1/2

昆布だし 150ml

お酢 100ml

A:砂糖 大さじ4

   塩 小さじ1/3

 

【作り方】

1.新生姜を皮ごと繊維にそって、縦にできるだけ薄く切る。

2.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、1.の新生姜を1分茹でる。

3.ざるにあげてしっかりと水を切り、塩をまんべんなくふりかけなじませる。

4.温めた昆布だしに、Aを加える。Aが溶けたら酢を加えよく混ぜ冷ましておく。

5. 3.の新生姜が冷めたら、絞って水気を切り容器へ入れる。4.を全量加え冷蔵庫で一晩寝かせる。

 

【使い方】

千切りにしてきゅうりやトマトとあえれば、さっぱりとした生姜サラダに。豚肉で巻いて焼くと、ごはんに合うおかずになります。

 

レシピ3.ジンジャーシロップ

 

ジンジャエールなど飲み物はもちろん、料理にも幅広く使えます。冷蔵で2週間くらい保存可能です。調理済みの生姜を捨てずにおいしく食べる方法も教えてもらいました。

 

 

 

【材料】

生姜 200g

黒糖※ 200g

水 280ml

ゆず果汁 10ml(レモン果汁で代用してもよい)

シナモンスティックやクローブ 適量(お好みで)

 

※黒糖のほか、風味のあるきび糖やてんさい糖でも代用可能。上白糖でもよい。

 

【作り方】

1.新生姜を皮ごと薄切りにし、黒糖をまぶして2時間置く。

(水分が出るのでボウルを使うとよい)

2. 1.鍋に移し、水を加えて煮る。お好みでシナモンやクローブを入れると風味アップ。

3.あくを取りながら、約20〜30分煮る。

4.火を止めたら、ゆず果汁を加え、粗熱を取る。

5.冷めたらざるでこし、殺菌消毒した瓶に入れて冷蔵庫で保存する。

 

【使い方】

炭酸で割ってジンジャーエールの他、ミルクや紅茶に入れるのもおすすめ。醤油と合わせて甘辛いタレにすれば、鶏の照り焼きや豚の生姜焼きがワンランク上のおいしさに。

 

【余った生姜を佃煮に】

鍋で適量のちりめんじゃこを軽く炒め、余った生姜を投入。材料が浸るまで醤油と酒(6:1の割合)を入れて煮詰めます。煮汁が残るくらいになったら完成! 白米にもお酒のアテにも最高の一品です。

    

まとめ

@mame.fd さんの画像】

 

実は、新生姜=夏というイメージを今まで持っていた筆者。聞くと夏に店頭に並ぶ新生姜は、ハウス栽培されたもので、露地栽培の生姜の旬は、10月から11月中旬なんだそう。

 

今回はじめて新生姜を食べたのですが、まずは、茶色い生姜からはイメージできないおいしさに感動。

また、生姜の甘酢漬けがたくさんあっても使わなそう…と思ったのですが、実際はそのまま食べてお酒のアテに、料理にと重宝しています。写真は、インスタグラムで見つけた、生姜の甘酢漬け入りビスコッティ。甘酢漬けを荒く刻み、オートミール、レーズン、胡桃と混ぜ込み焼くだけなのにおいしくて、大人味のおやつとしてリピート中です。

 

今回の取材を機に、新生姜レシピの幅を広げていきたいと思っている筆者です。

 

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