子どもの嫌いな野菜は、1位 なす・2位 生しいたけ・3位 ピーマン
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。今回取り上げるテーマは、子どもの野菜嫌いです。
カゴメ株式会社は2019年3月に、子どもの野菜の好き嫌いの実態を探るため、全国の3歳〜12歳の子を持つ女性4382名に対して「子どもの野菜に対する意識調査」を行いました。
調査によると、野菜好きなのに嫌いな野菜があるという子どもが7割以上を占めるているそうです。
また、嫌いな野菜ラインキングでは、なす、生しいたけ、ピーマンが上位にランクインしています。
この結果を見ると、特に苦味や青臭さがある野菜や、香りや食感が独特な野菜、アクが強い野菜などが子どもに嫌われてしまう傾向にあることがわかります。
嫌いな野菜を好きになってもらうには、日常の食生活の中にある野菜嫌いを克服できるヒントを見つけることから始めてみましょう。
色んな方法にチャレンジ!野菜嫌い克服のワザ12選
子どもの野菜嫌い克服のために親ができることとして思い浮かぶのは、調理方法の工夫だと思います。調理方法の工夫ももちろん大切なのですが、それ以外にも生活の中で子どもが野菜を好きになるタイミングやヒントがあります。
今回は調理方法の工夫と、生活の工夫に分けてご紹介したいと思います。
■調理方法の工夫
①「細かく刻んだり、すりおろしたりする!」
野菜嫌いの原因として見た目が苦手という意見が多くあります。また、生しいたけのように食感が独特でクセがある野菜の場合には、ハンバーグや餃子や肉団子の具材として混ぜ込むことが有効です。
②「下処理をしっかり行う!」
ねぎや玉ねぎ、セロリ、ピーマンなど苦みや香りのある野菜は、下茹でなどをして臭いを軽減させましょう。苦みや酸味を感じると、腐っていたり、毒が入っていると本能的察知して食べることを避けてしまいます。アクが強いなすなどの野菜も水にさらすなどの下処理が重要です。
③「隠して揚げる!」
野菜の色や形が視覚的に苦手な場合に良い方法だと思います。コロッケやメンチカツに入れれば食感もあいまって野菜が気にならずに食べやすくなります。
④「子どもの好みの味付けにする!」
例えば子どもが大好きなカレーの具として入れたり、甘いのが好きな子どもの場合には甘露煮に挑戦してみましょう。野菜の味の苦手さよりも、味付けの好きさが勝てば食べれるようになることもあります。
⑤「いつもの調理方法と変えてみる!」
普段なら加熱せずに食べる野菜を加熱して甘みを出すことで、苦手な野菜がいつもとは違ったものに感じて好きになる場合もあります。また、煮物だと食べれないままだけど揚げ物なら食べれるなどちょっとずつ改善が見られる場合もあるでしょう。
⑥「お菓子にする!」
子どもが好きなパウンドケーキや蒸しパンなどに入れることで、野菜に興味を持って、積極的に野菜を食べれるようにしようという作戦です。甘みと相性のいい野菜は多いのでおすすめです。
⑦「野菜ジュースにする!」
りんごやオレンジなどの果物と混ぜてジュースにすることで、果物の甘みが野菜の味を薄くまろやかにしてくれるので、抵抗なく野菜を摂れるようになります。
⑥「星やハートなど可愛い形にする!」
人参や大根などの見た目が好みになることで、野菜に興味を持つきっかけになることがあります。女の子は特に楽しく食事ができるようになるでしょう。
■生活の工夫
⑦「野菜を一緒に育てて、一緒に収穫する!」
毎日野菜の世話をして、育てることの大変さや食べ物の大切さを知ることが、野菜を好きになる第一歩です。栽培を楽しめるようになれば、自ずと野菜の味にもさらに興味がわくと思います。
⑧「料理する過程を見せる!」
料理する姿を見せたり、子どもに手伝ってもらうことで野菜を身近に感じて、食べようという気持ちに繋がることがあるそうです。手巻きパーティのような子ども参加型の食事も適度に取り入れいきましょう。
⑨「家族が楽しく食べている様子を見せる!」
子どもは親の背中を見て育つというように、親の食事風景を子どもはよく見ています。楽しい雰囲気の食事の場で「美味しいね」と話しかけることで、自然と野菜に手が伸びるようになるでしょう。
⑩「盛り付け方や食器を変えてみる!」
食器の色や形を変えたり、ランチョンマットを変えるといった変化で、今まで食べなかった野菜を食べるようになることがあります。見た目を綺麗に盛り付けるといった簡単な変化でもやってみることが大事です。
⑪「食べる環境を変えてみる!」
旅行やキャンプなど食べる環境が変わることが刺激になって克服できる場合もあります。例えば、庭でピクニックのように食事を楽しむのもいいと思います。
⑫「野菜を身近に感じられる遊びをする!」
おままごとや絵本で野菜の種類を見たり、野菜の花を摘んで色水を作ってみたり、まずは子どもが野菜に興味を持つことを大人が手助けしてあげるといいでしょう。
子どもの野菜嫌いは、味わう経験を積むことで解決することも多いと言われています。
無理に克服させようと焦らずに、子どもが自主的に楽しんで食べたくなるような工夫を生活に取り入れていきましょう。
作ってほしい!なす・生しいたけ・ピーマンの苦手克服レシピ
嫌いな野菜ランキング上位のなす、生しいたけ、ピーマンを克服するために最適なレシピをご紹介したいと思います。
■なす
「なすのミートソースグラタン」
【材料(2人分)】
・なす 3〜4個
・合挽き肉 80g
・玉ねぎ 1/2個
・トマトの水煮缶 1缶(200g)
・固形スープの素 1個
・粉チーズ 40g
・塩、オリーブオイル、こしょう 適量
【作り方】
1.なすのへたを取って縦4枚に切り、塩を少々振ってしばらく置いて水気を取りアクを抜きます。水にさらしてアクを抜いても大丈夫です。
2.フライパンにオリーブオイルを熱して、なすを両面焼いて取り出します。
3.フライパンにオリーブオイルを熱して、合挽き肉と玉ねぎを入れて炒めます。
4.工程3にトマトの水煮缶と固形スープの素を加えて煮てから、塩とこしょうで味をととのえます。
5.グラタン皿になす、工程4のミートソースを交互に重ねていき、粉チーズをかけます。
6.180℃のオーブンで約10分焼いたら完成です。
なすをミートソースとチーズで子どもが好きな味付けにしたら、苦手克服に繋がると思います。
■生しいたけ
「しいたけたっぷり餃子」
【材料(2人分)】
・餃子の皮 10枚
・豚ひき肉 100g
・生しいたけ 4個
・玉ねぎ 1/2個
・☆料理酒 大さじ2
・☆鶏ガラスープの素 小さじ1
・☆すりおろし生姜 小さじ1
・熱湯 100ml
・ごま油 大さじ2
【作り方】
1.しいたけの軸を切り落とし、かさをみじん切りにします。たまねぎもみじん切りにします。
2.耐熱ボウルに工程1を入れて、ふんわりラップをかけ、電子レンジ(600W)で4分加熱してから粗熱を取ります。
3.ボウルに豚ひき肉と☆の調味料を入れ、粘り気が出るまで混ぜ合わせます。
4.工程3に工程2を加えて馴染むまで混ぜます。
5.餃子の皮に出来上がったタネを乗せて、ふちに水をつけて包みます。
6.中火に熱したフライパンにごま油を入れて、包んだ餃子を並べます。
7.焼き色がついてきたら、熱湯を入れて蓋をして、中火で5分ほど蒸し焼きにします。水気がなくなったら火からおろします。
8.皿に盛り付けて完成です。
餃子作りなら子どもの楽しく参加してくれること間違いなしです。しいたけが入っていることなんて忘れて食べてくれると思います。
■ピーマン
「ハムとピーマンのチャーハン」
【材料(2人分)】
・ご飯 400g
・ロースハム 2〜3枚
・ピーマン 2個
・ねぎ 1/2本
・卵 2個
・中華だしの素 小さじ2
・ごま油 大さじ2
【作り方】
1.ハムとピーマンは1cm角に切ります。ねぎは縦4等分に切ってから1cm幅に切ります。卵は溶きほぐしておきます。
2.フライパンにごま油を熱し、ねぎを炒めて香りを出します。
3.溶き卵を加えてかき混ぜ、半熟状になったらご飯を加えてパラパラになるまで炒めます。
4.ハムとピーマンを入れてさらに炒め、中華だしの素で味をととのえたら完成です。ピーマンの苦味が嫌いな場合には、歯ごたえはなくなってしまいますが、切ったピーマンを電子レンジで40秒ほど加熱してから調理すると苦味が少なくなって食べやすいです。
まとめ
最初から好き嫌いなくどんな野菜でも食べれる子どもの方が少ないと思います。
舌が慣れてくると自然と食べられる場合が多いので、心配せずに少しずつサポートしてあげてください。
子どもの好き嫌いも個性だと思って、楽しみながら肩の力を抜いて、ゆっくりと向き合っていきましょう。
\お子様の野菜嫌いに新鮮野菜を/
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専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。