管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
我が家も「ケーキを焼こう!」とスーパーへ小麦粉を買いに出かけたものの、売っておらず…残念ながら諦めました。
しかしお子さんと一緒に作るお菓子は粉もの以外にもたくさんあります。今日はお子さんと一緒に作って食べて楽しめるスイーツをご紹介します。
1. ひんやりスイーツを作ってみる
最近は汗ばむ陽気の日も増え、冷たいものが食べたくなる季節になりましたね。初心者でも簡単に作れるゼラチンや寒天を使ったおやつは、とても手軽に作ることができます。
ゼラチンと寒天、それぞれの特徴を知っておくと失敗も防げますので、まずはそこからご説明しますね。
<ゼラチン>
ゼラチンは牛や豚に含まれているコラーゲン(たんぱく質の一種)からできています。生のパイナップルやキウイなどにはたんぱく質を分解する酵素の働きによりゼラチンが固まりづらくなることがありますから、フルーツを使用するときは、缶詰を使用するか、生のフルーツの時には一度加熱してから使用するとよいでしょう。
液体全体の2~2.5%のゼラチン加え60℃前後まで加熱して作ります。
20℃以下で固まり、25℃くらいで型崩れが始まります。暑い日に食べようと思って出しておくと、溶けてしまいますので気を付けましょう。
<寒天>
凝固力が強く、歯切れよい食感が楽しめます。天草などから作られているため食物繊維も摂ることができます。
液体に対して1~1.5%程度の寒天を加えます。特徴は液体を溶かしながら火にかけ沸騰させることです。沸騰が不十分の場合固まらないこともあります。
フルーツを使うときなどは液体を沸騰させ粗熱が取れてから加える、また牛乳を使用するときは水に溶かした寒天のみを沸騰させてから牛乳を加えるようにしましょう。
ゼラチン、寒天ともに、パウダー状のものが使い勝手も良く失敗なく作れるためおすすめです。
フルーツジュースゼリー
<材料>
フルーツジュース(お好みで)…300ml
砂糖…小さじ2
粉ゼラチン…5g
<作り方>
① 鍋にフルーツジュース、砂糖、粉ゼラチンを加えかき混ぜながら煮溶かし、60℃ほどで火を止める。
② 粗熱が取れたら器に盛る。
③ 冷蔵庫で3時間ほど冷やす。
水ようかん
<材料>
こしあん…150g
水…200g
砂糖…大さじ2
粉寒天…2g
<作り方>
① 鍋に水、砂糖、粉寒天を加え木べらでかき混ぜながら、煮溶かし2分ほど沸騰させる。
② 火を止め、こしあんを加え優しくしっかり混ぜ合わせる。型に流し入れる。
③ 粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間冷やし、切り分ける。
2. 甘くないおやつを作ってみる
甘いおやつを好まないお子様もいらっしゃいますよね。おやつは甘いものばかりではありません。今回はヘルシーなおからや余った冷やごはんを使ったおやつをご紹介します。
おからのチーズ焼き
<材料>
生おから…50g
卵…1/2個
粉チーズ…大さじ2
サラダ油…大さじ2
<作り方>
① 材料をすべてボウルに入れてよく混ぜ合わせる。
② オーブンシートにのせ、さらに上にオーブンシートをかぶせ麺棒で5㎜~8㎜の厚さに伸ばし、シートの上から6等分に切る。上のシートを外す。
③ 180℃に温めたオーブンで焼く10分~15分焼く。
ごはんのエビせんべい
<材料>
冷やごはん…150g
桜えび…大さじ2
青のり…小さじ1
白ごま…小さじ1
ごま油…小さじ1
塩…小さじ1/8
<作り方>
① ごはんはレンジで人肌位に温める。
② ボウルに材料を合わせ、オーブンシートに広げラップをかけ麺棒で薄く伸ばす。
③ 上から包丁で切り込みを入れ、ラップを外す。
④ 耐熱皿にのせ500wレンジで4~6分加熱する。
⑤ 粗熱が取れたら6等分に割る。
ちょっとしたおやつやお酒のおつまみにもぴったりです。
カルシウムや食物繊維も摂れ、体にも嬉しいですよね。
3.市販のお菓子を組み合わせて作ってみる
わざわざ作るのが大変という方は市販の菓子類を使ってもOKです。アイスやグラノーラ、コーンフレーク、ポッキーやクッキーを組み合わせてパフェにしたり、プリン、生クリーム、フルーツでプリンアラモードが完成です。
小麦粉がなくても大丈夫。いろいろ工夫して一緒におやつ作りを楽しんで見てくださいね。
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。