管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
車海老は、身が締まりプリプリとした食感に旨味や甘味が感じられる海老です。
今年の冬はなかなかお出かけが難しいですよね。そこでちょっとプチリッチな車海老でおうち時間を楽しむのも一つです。
今日はあまり知られていない車海老についてご紹介します。
生食編:お刺身はもちろん、踊り食いをしてみるのもおすすめ
活きたまま届く車海老や急速冷凍される車海老などがありますが、せっかく車海老を食べるのなら活きたものがおすすめです。
おがくずの中で眠った状態の車海老が届きます。おがくずの中でも2~3日は生きられるようです。
車海老は10℃から15℃の水温で生息しているため冷蔵庫に入れてしまうと寒すぎて死んでしまう恐れがあります。保管する場合は野菜室などに入れて、鮮度の良いうちに食べましょう。
私の一押しの食べ方は生きたままの食べる踊り食いです。おがくずの中にそっと手を入れて車海老をしっかりつかんで引き出します。しっかりつかまないと車海老が動いておがくずが飛び散るので気をつけてくださいね。
おがくずを取り除き、親指を頭の下に入れ、頭と胴体を切り離し、車海老の殻を取り除き、醤油に付けて食べます。
活きが良すぎて、一口噛んだ時に、尾っぽがグイッと上がるほどです。
ちょっとお行儀は悪いかもしれませんが、お出かけができない今、ちょっとした楽しみの一つにもなります。もちろんきれいに盛りつけして刺身として盛り付ければおもてなしにも最適です。
調理編:茹でても焼いても絶品!
車海老はお刺身以外でも美味しさがたっぷり楽しめます。
活きの良い車海老はそのままでは調理しにくいため、氷水に車海老を漬けて仮死状態にすると調理がしやすくなります。
その後水道水で車海老をよく洗い、背ワタを取りましょう。背ワタは海老の腸であり、腸管に残っている消化の途中のものや汚れ物が入っているため取り除きます。
養殖の場合は出荷の数日前からエサを与えていないようで、背ワタの色がピンク色で綺麗なものが多いです。
次に簡単に茹で方と塩焼きの方法をお伝えします。
茹でる
1.沸騰した湯に塩を適量加え、殻のついたまま車海老を入れる。
2.2~4分経ち、浮いてきたら取り出す。
(取り出した後冷水に漬けると水っぽくなるためそのまま冷ます)
3.粗熱が取れたら殻をむく。
サラダや和え物、添え物など料理に使えます。醤油や砂糖と甘く煮たい場合も煮すぎてしまうと身が固くなってしまうため、調味液をあえて煮立たせ、照りが出始めそうなタイミングで車海老を加えるといいでしょう。
塩焼き
1.殻つきのまま車海老の表面に塩をまぶす。
2.フライパンや焼き網を中火で熱し、車海老をのせて2~3分焼き、焼き色が付いたら裏返し、焼き色がつくまで焼く。
塩焼きにすると、殻ごと頭から食べることが出来ます。フライパンにオリーブオイルをひいてバジル粉をふった洋風のソテーにしても合います。
その他
また背ワタを取った後、頭と殻を取り除き、フライや天ぷらにしてもとても美味しいです。残った頭や皮は汁物の出汁にし余すところなく使いましょう。車海老と味噌は相性が良いのでお味噌汁がおすすめです。
車海老の甘味の秘密
車海老は秋から冬にかけて甘味が増します。また、独特の旨味があるのは、グリシンやベタインなどのアミノ酸が多いためです。これが風味豊かで奥深い味わいを楽しめる秘密だったのです。
そして車海老は加熱した時に甘味が出る海老です。車海老の甘さを楽しみたい方は加熱調理がよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。今が旬の車海老。お子様と一緒にからをむいたりすれば食育にもなります。家族や友人との冬の楽しみになりそうですね。
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・食材図鑑 生鮮食材編 (小学館)p118 クルマエビ ・築地魚河岸 https://gyogun.net/blog/?p=285 ・車えび本舗 拓水 くるまえび ・青森県漁業協同組合連合会 http://www.amgyoren.or.jp/fish/fish-win8.php ・大阪市水産物卸協同組合 https://suinaka.info/fishguide/ebi.html Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。