タイ料理、シンプルクッキング研究家、サクライチエリです。

 

タイで暮らしていた頃の好きな果物のベスト5に、マンゴスチンがありました。

 

「日本ではこの美味しい果物は食べられないのよね。」と優越感に浸りながら現地でむしゃむしゃ食べていました。しかし、2003年から生のマンゴスチンがタイから日本に輸出されるようになり、自慢出来る事が1つ減った」と微妙に残念な気持ちになったものです。

 

今回は、そんな、マンゴスチンの知られざる一面や、あの丸っこい実の食べ方等をご紹介させて頂きます。

  

マンゴスチンの基本情報

 

まず、マンゴスチンの基本情報です。

学名:Garcinia mangostana Linn.

   フクギ属オトギリソウ科。

原産地はマレー半島及びスンダ列島とされる南アジアを代表するトロピカルフルーツです。

 

タイ国内産地は、東部地域(ラヨーン、チャンタブリ、トラート県等)のシーズンが4~7月で、南部地域(チュムポン、スラタニ、ナコンシータマラート県等)でのシーズンは7~9月、12~1月になります。

 

比較的通年食べられるような収穫期分布ですが、私は、4月から「マンゴスチンのシーズン到来!」と、ワクワクし始め、6月頃に、地方に農園を持つタイ人の知人から「昨日収穫して来たよ」と、大量の新鮮なマンゴスチンを頂いていた思い出があります。

 

果物の女王と言われる所以は、大英帝国が七つの海を支配していた大航海時代、時のヴィクトリア女王が、「我が領土にあるマンゴスチンをいつも味わえないのは遺憾である」と述べた事に由来するそうです。

 

可食部のカロリーは100g当たり71kcal.

 

果実には、ビタミンB1ビタミンEが多く含まれています。ビタミンB1は、糖質がエネルギーに変わる時に必要な成分です。また、たんぱく質分解酵素を含んでいるので、食後のデザートにお勧めです。

 

 

マンゴスチン輸入に成功した経緯

 

初めて日本がフレッシュ・マンゴスチンを輸入したのは、2003年です。それまでは、マンゴスチンの栽培地域に日本が輸入禁止対象害虫としているミカンコミバエが生息しているという理由で、植物検疫上の理由で輸入が禁止されていました。

 

それが、タイ産マンゴスチンについたミカンコミバエの殺虫技術が確立したことにより、晴れて2003年に輸入解禁になったそうです。

 

その他、私がタイで聞いていた理由は、マンゴスチンの取り扱いのデリケートさでした。

 

マンゴスチンのお味もデリケートなら、外の皮の方も見かけによらずデリケートで、少し強くぶつかると、外見からはぶつかったようには見えないものの、中の果肉が茶色く変色します。

 

輸送経路が長い程、ぶつかる可能性が高くなり、故に、日本への輸出が難しいと言われていました。

 

それが今や、個分けパックに収まり、キレイな状態で売られているのですから、日本の各種技術に頭が下がる思いです。

 

マンゴスチンの皮の剥き方


まるいフォルムが可愛らしいマンゴスチン。可食部は紫の皮の中にある、白い果肉です。

 

しかし、皮を剥くとき、気を付けなければならない事があります。

 

マンゴスチンの皮の紫色の色素は、染め物にも使われるように、服などにつくとなかなか落ちません

 

タイでは真ん中をナイフでぐるりと割って、フォークで果肉を取り出して頂いていましたが、インドネシアに行った時、現地の人に教わったのは、手で割る方法でした。

 

 

ヘタの方を下にして、お尻の部分をぐっと押し、割れた皮を剥がしていくと、皮の汁が飛びづらいのだそうです。

 

旅行先のホテルなど、ナイフの無い所で頂くときに便利な方法です。

 

マンゴスチンの皮の美容健康効果について

 

白い果肉の上品な甘み滑らかな舌触りが特徴のマンゴスチンですが、その皮の成分の美容健康効果も注目されています。

 

紫色の皮にはキサントン類、プロシアニジン類、カテキン類などの様々なポリフェノールが含まれています。

 

そのなかでも、キサントン類はマンゴスチン特有の成分であり、抗腫瘍、抗細菌、抗真菌、抗マラリア、抗ウイルス、酵素抑制、遊離基除去など作用が知られています。

 

タイでは、昔から美容健康に用いられており、果皮は乾燥して粉状にしたあと、感染予防薬として、また果実をまるごと使った湿布剤は寄生虫による皮膚病の治療薬として使用されてきました。

 

また、現地では、お土産の人気商品の1つであるマンゴスチン石鹸や各種スキンケア商品が売られています。

 

まとめ

美味しい果肉だけでなく、皮にも美容健康効果が認められているマンゴスチンですが、まだまだ生のものの日本流通は少ないです。

 

見つけられたら、是非フレッシュな味わいを堪能し、ついでに皮も染め物等の実験に使ったりしてはいかがでしょうか?

 

参考文献・出典

食品成分データベース 文部科学省より引用

https://fooddb.mext.go.jp/search.html

~マンゴスチン~フルーツの女王 タイ国政府貿易センター

http://japan.thaitrade.com/trade/mission018.html

わかさの秘密 わかさ生活

https://himitsu.wakasa.jp/contents/mangosteen/

日本新薬

http://foods.nippon-shinyaku.co.jp/products/mangosteen.html

 

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