管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
旬の野菜や果物に氷などを加えてミキサーにかけて作ったスムージー。栄養素もしっかり摂れる上、見た目もおしゃれで街中で飲んでいても絵になりますし、SNSなどにも映えるという魅力もあります。
最近ではコンビニなどでもフレッシュさを売りにしたスムージーが手軽に飲めるようになり、健康や美容を意識される方にはとても嬉しいですよね。
今日はスムージーで一体どんな栄養素が摂れるのか、またおうちでの作り方などをお伝えします。
スムージーとジュースの違い
スムージーとジュース、一体何が違うのでしょうか。スムージーはミキサーで作り、野菜や果物の皮や場合によっては種も入れます。素材を丸ごと使うため、食物繊維をはじめビタミンやミネラルもしっかり摂ることができます。
ジュースはジューサーで野菜や果物を使い果汁を絞ったものです。食物繊維はほとんど失われていますし、ビタミンやミネラルも多少は捨てられてしまうのです。
栄養がまるごと取れないのはちょっぴり残念ですね。しかし食物繊維が取り除かれている分、口当たりがよく飲みやすいというメリットがあります。
健康を意識された方にはスムージー、体調が悪く食欲がない、消化不良を起こしているときなどは口当たりの良いジュースといったように使い分けるのも一つです。
スムージーで摂ることができる野菜の栄養素
スムージーは素材をそのまま使うため、栄養素がまるごと取れるというメリットがあります。加熱をしない分、熱に弱い栄養素であるビタミンCなどもまるごと摂れます。
料理の際には野菜を茹でることもありますが、茹でることで茹で汁に栄養素が流れ出てしまいます。
その反面、スムージーは生の野菜をそのまま使うため、水分に溶け出した栄養素も取りこぼすことなく摂れます。
またスムージーに使う野菜はカラフルなものが多いのも特徴の一つです。トマトの赤色のリコピンやブルーベリーの紫色のアントシアニンなど色は紫外線や害虫からから身を守るために出した色素です。
これはフィトケミカルというもので強い抗酸化作用があります。体内では毎日活性酸素が作られますが、これが老化を促進させる元となります。
抗酸化作用をもつ野菜やフルーツを食べることで活性酸素を除去してくれるのです。体を健康に保つためにもしっかり補いたいですね。
スムージーの最大のメリットは野菜を沢山取ることができるということです。野菜が不足しているな。という方はぜひスムージーを活用してみてください。
おうちスムージーレシピ
今スムージー初心者でも作りやすいスムージーを2つご紹介します。
バナナ豆乳スムージー
【材料】1人分
・バナナ(完熟)・・・1本
・牛乳・・・200ml
・レモン汁・・・5滴
【作り方】
1.バナナは皮をむき2㎝幅に切りラップに包んで冷凍する。
2.ミキサーにバナナ、牛乳、レモン汁を加えてミキサーにかける
バナナの甘さが美味しく、子供も大好きなバナナスムージー。ここに小松菜を入れるとバナナの甘さで青臭さを感じにくく美味しく飲むことができます。
また牛乳を豆乳やアーモンドミルクに変更も可能です。豆乳は女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンなどを摂りたい方に、アーモンドミルクはビタミンEが豊富なため抗酸化作用もアップします。
アボカドココナッツスムージー
【材料】1人分
・アボカド・・・1個
・ココナッツミルク・・・150ml
・はちみつ・・・大さじ1
・氷・・・50g
【作り方】
1.アボカドは皮と種を取り除き、一口大に切る。
2.ミキサーに①とココナッツミルク、はちみつ、氷を入れてドロッとするまでミキサーにかける。
アボカドとココナッツミルクの濃厚なスムージーです。酢やレモン汁などを加えればさっぱり頂けます。また人参やパイナップルを加えても美味しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スムージーを作る際にミキサーを使いますが、ミキサーを連続使用するとモーターが熱くなるものもがあります。モーターが熱くなると、中のスムージーも温かくなってしまうことがあるため注意してくださいね。
旬の野菜や果物をふんだんに使ったスムージーで不足した栄養素を補いましょう。。
参考文献
・日本安全食料料理協会
・飯田薫子・寺本あい監修「一生役立つきちんとわかる栄養学」西東社
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。