西洋梨の品種リレーは9月頃から

西洋梨というと1番に浮かぶのは「ラ・フランス」ではないでしょうか。

生産量も西洋梨の生産量約65パーセントを占めており、知名度も抜群。そんな「ラ・フランス」が市場に出回るのは10月下旬頃からですが、早生種の「オーロラ」や「バートレット」などは9月頃から、人気上昇中の「ル・レクチェ」は12月下旬頃まで出回ります。

今回はそんな西洋梨を4種類をご紹介します。

 

完熟の印は黄金色「ゼネラル・レクラーク」

西洋梨の収穫量第1位は山形県で、約7割を占めていますが、「ゼネラル・レクラーク」に限っては青森県がほとんど。

未熟なうちは緑色をしている皮も、完熟すると黄色から黄金色になるものが多く、表面に錆が出やすいのが特徴です。

 

 

果汁が多く、きめ細かな果肉なので口当たりは滑らかです。

さわやかな酸味と甘味のバランスが取れた品種です。

 

 

収穫量・知名度共ダントツトップ!不動の人気品種「ラ・フランス」

「ラ・フランス」は言わずと知れた西洋梨界のトップ

知名度や人気だけでなく、生産量でも他の品種を圧倒しています。

 

 

見た目はゴツゴツし、色も綺麗とはいえないですが、その外見からは想像できないようなとろける果肉を持ち、やさしい酸味があります。

追熟しても皮の色が変わりにくい品種ですが、香りは強く、嗅覚で食べ頃を判断しやすい品種です。

 

 

親は「ラ・フランス」!大玉の「シルバーベル」

「ラ・フランス」の枝代わりとして山形県で生まれた「シルバーベル」は、形が「ベル」に似ていることからその名が付けられました。

 

 

大玉なのが特徴で、先にご紹介したものと比べると大きさの違いがよくわかります。

 

左から、「シルバーベル」・「ラ・フランス」・「ゼネラル・レクラーク」

 

大玉でも決して大味ではなく、繊細な甘味があります。

ジューシーさと香りの強さは「ラ・フランス」譲りで、「ラ・フランス」よりもこちらが好きという人も増えているのだとか。

 

また、収穫期は「ラ・フランス」よりも遅く、クリスマス時期と重なるので、ベルの形がクリスマス感がアップさせます。

 

 

「ラ・フランス」を超えると評判の「ル・レクチェ」

「ル・レクチェ」は、そのほとんどが新潟県で栽培されています。果皮には錆が少なく、外見も美しいものが多い品種です。

 

 

また、完熟になると皮の色が緑色から黄色に変わるので、食べ頃の判断もしやすい品種といわれています。

 

右が完熟した「ル・レクチェ」

 

糖度の高さが特徴で、甘味を引き立てる控えめな酸味があります。

甘く芳醇な香りも強く、他の品種とは一線を画しています。

 

 

「ラ・フランス」に次ぐ生産量を誇っていますが、それでもまだ西洋梨生産量全体の1割ほど。そのため「幻の西洋梨」「西洋梨の貴婦人」などという別名もあるようです。

 

西洋梨出荷前の重要工程は「予冷」

西洋梨は、樹上では熟さないフルーツ。収穫後は2~5度くらいの温度帯で保存します。これを「予冷」といいます。

「予冷」で一時的に呼吸を抑制して熟成を止め、その後常温に戻すことで一斉に呼吸を始め、一気に糖度が上がっていきます

 

また、果実1つ1つの生育スピードが異なっていても、「予冷」を終えるタイミングを揃えることで、熟度の均一化が可能です。

 

 

お手元に届く西洋梨は、そのほとんどが「予冷」を終えていますが、今度は「追熟」が必要になります。

 

食べ頃の見極めポイント

お手元に届いた西洋梨は、そこから「追熟」をする必要があります。

西洋梨は食べ頃を見極めるのが難しいとされ、美味しい時期を逃してしまいがち。

 

「ル・レクチェ」のように色で判断しやすい品種もありますが、写真の「ラ・フランス」のように、熟していても色があまり変わらない品種もあるので、注意が必要です。

 

 

判断の目安は次の通り。

軽く押して弾力がある。

軸の周りにシワが寄る。

上品な香りが漂ってくる。

あまり柔らかいと熟しすぎている可能性もあるので、しっかり観察しながら食べ頃を逃さないようにしたいですね。

 

西洋梨の食べ方

よく熟した西洋梨はそのまま切ってデザートとして食べるのもオススメですが、すこしのアレンジでオトナな1品にもなります。

 

例えば、洋梨をひと口大に切って、モッツァレラチーズやトマトと和え、オリーブオイルやブラックペッパーなどで仕上げる「西洋梨モッツァレラ」は、白ワインにも合う立派なオードブルになります。生ハムなどをプラスしても良いでしょう。

 

また、半分に切って種の周りをくりぬき、くりぬいた穴にバターを入れてオーブンで焼けば、簡単デザート「焼き洋梨」のでき上がりです。

 

 

仕上げにシナモンパウダーを振り、バルサミコ酢をちょっとたらせば、上品な濃厚デザートに早変わり!

生の西洋梨とも異なる熱々のとろける食感は、クセになること間違いなしです。

 

最後に洋梨を使ったフランスの伝統菓子「クラフティ」をご紹介します。

下にタルト生地を敷くものもありますが、今回はホットケーキミックスを使ったお手軽「クラフティ」です。

 

ホットケーキミックスで簡単!西洋梨のクラフティ

 

【材料(直径15センチのタルト型)】

・西洋梨 1個

・ホットケーキミックス 50g

・プレーンヨーグルト 100g

・卵 1個

・オリーブオイル 大さじ1

・砂糖 大さじ1

・飾り用ミント

 

【作り方】

1. ボールに、卵・オリーブオイル・砂糖を入れて混ぜ、プレーンヨーグルトを加えてさらに混ぜる。

2.ホットケーキミックスを加え、ダマがなくなるまで混ぜる。

3.洋梨をスライスしてタルト型に敷き詰め、[2]の生地を流し込む。

4.200度に余熱したオーブンで約20分焼く。

5.お皿に盛り、ミントを添える。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。「西洋梨」と聞くと、高貴なイメージがあり、特別な日のフルーツとお考えのかたも多いようですが、決してそんなことはありません。

 

食べ頃を逃さないコツを知れば、簡単に日常に取り入れることができます。

 

西洋梨の旬はあと少し。是非たくさん食べて楽しんでくださいね。

 

参考

  • 平成29年産特産果樹生産動態等調査(農林水産省)

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