今回使うのはこの燻製器!
「Live もくもくクイックスモーカー S」 (税込3,080円)
名前の通り、おうちに居ながら短時間で燻製を楽しむことができる燻製器です。固形燃料と火をつける道具以外はすべて付属品として付いていますので、買ってすぐにチャレンジできます!おまけに嬉しいレシピブック付きです。
例えば卵の燻製ですと、着火して5分+火を消して10分放置の約15分で完成! 商品名にLiveとあるように、ガラスドームになっているので、燻製ができていく様子を目でも味わうことができます。またこのサイズ感が、ちょっとした燻製のおつまみ作りや一人暮らしにピッタリです! こちらはSサイズですが、直径30cmのLサイズ(税込5,300円)もあります。
コンビニスイーツをジャンル別に燻製アレンジ!
種類も豊富で続々と新商品が登場するコンビニスイーツ。今回は、いろんな種類のコンビニスイーツを集めて、「もくもくクイックスモーカー」で実際に燻製にしてみました! 燻製に使った燻製チップは、付属品のサクラチップです。火を使うためそこそこ熱くなってしまうので、基本的には加熱しても大丈夫そうなスイーツで試しています。燻製時間ですが、いずれも着火してから約3~5分、火を消してから3分ほど放置しました。
風味豊かな洋菓子部門
「発酵バターを使ったこだわりのワッフル」(ファミリーマート,税込135円)
燻製後の様子
名前の時点でもう美味しそうな、発酵バターを使用した「ファミリーマート」のワッフルです。そのまま食べてもバターの風味がしっかりしていて美味しい一品です。こちらを燻製にしてみたところ、発酵バターとの相性がよかったのか、表面から燻製と焦がしバターが混ざったような香りが。ちぎると、断面からは発酵バターの少し塩気の効いた高級感ある香り&ワッフルのふわっと甘い香りが鼻を刺激してうっとり…。味もより香ばしくて美味しかったのですが、ちぎった瞬間に立ち上る香りのギャップが感動的な一品でした!
「ニューヨークチーズケーキ」(セブンイレブン,税込181円)
燻製後の様子
お次は、「セブンイレブン」のニューヨークチーズケーキです。こちらは冷たい商品なのですが、ニューヨークチーズケーキって焼いて作るものだから大丈夫でしょう! ということで燻製に。見た目は美味しそうなキツネ色だったのですが、一口食べてみると、うーん。正直なところ燻製にしない方が美味しかったです。ただ、一つ嬉しい発見だったのは、このチーズケーキは温めてもほっこりして美味しい!ということでした。また個人的にですが、パンチのあるブルーチーズを使ったチーズケーキなら、燻製にするときっと合うのではと思いました。
「エッグタルト」(ローソン,税込165円)
燻製後の様子
タルト生地と、中のとろーりとした生地のコントラストが美味しい「ローソン」のエッグタルト。こちらも冷たいコーナーに置いてありますが、パッケージにも温めOKと記載してあるので燻製に! 燻製にすると、エッグタルトの香り&味よりも燻製の風味の方が強すぎて、元の味が台無しになってしまいました…。エッグタルトは元が優しい香り&まろやかな味わいでしたので、そのまま食べた方が美味しいなと感じました。
そしてここで、燻製のことは一旦置いておいて、とてもお伝えしたいことがあります。このエッグタルト、パッケージで温めを推奨していますが、温めると外側のタルト生地がとんでもなくグレードアップします!! しっとりしているけどサクッとしていて、噛むとバター感がじゅわっと沁み出る。もちろんエッグタルトとしても美味しいのですが、このタルト生地だけ販売しても売れるのではないかと思うくらいでした。
「温めても美味しい フォンダンショコラ」(セブンイレブン,税込172円)
燻製後の様子
チョコ×温めOKの時点で美味しい予感はしていました…「セブンイレブン」のフォンダンショコラ。実際に燻製にしてみると、香りはマシュマロの焦げた部分をさらにこんがりさせて甘さを足したような感じ。一口食べてみると、口に含んだ瞬間は燻製独特のスモーキーな香りが口いっぱいに広がるのですが、後からどっしりしたチョコレートの美味しさが! ここで、とっってもいい仕事をしているのが、フォンダンショコラを包んでいる紙カップです。この紙カップのおかげで、表面からいい感じに燻製要素がプラスされるけれど、中のチョコまでは染み込んでいなくて、ベストな燻製バランスが実現できているように思いました! ウイスキーが好きな人は気に入りそうだなぁと感じる味わいです。
ほっこり和菓子部門
「もっちり厚切りかすてら」(ファミリーマート,税込140円)
燻製後の様子 お皿を立て続けに酷使したため色が落ちなくなってきました…
名前の通りもっちり、しっとり感がたまらない「ファミリーマート」のカステラです。カステラといえば、焦げ目の香ばしさも魅力的なポイントだと思うのですが、燻製したらどうなるのか試してみました。香りは、燻製プラス甘い香りで良い感じだったのですが、食べてみるとアレ…。まるで燻製の煙にパクッと噛みついたような感じが。どうやらふわっふわのカステラ生地が、燻製の煙をたくさん取り込んだようでした! カステラは燻さずにそのまま戴いた方が美味しいです。
「煉羊羹」(ファミリーマート,税込64円)
燻製後の様子 周りがブクブクしています
つぶあんの燻製がめちゃくちゃ美味しいことを知っていた筆者が、密かに本命にしていた「ファミリーマート」の煉羊羹です。燻製にすると、正直ほかのスイーツに比べてそこまで香りは強く感じなかったのですが、味がもう、びっくりするくらい燻製に合っています!! 羊羹って、豆からできているのに普段そこまで豆の香ばしさを感じたことがなかったのですが、燻製にするといい塩梅に香ばしさが補われて絶妙な味わいに!
とある居酒屋でつぶあんの燻製に出会ったときに教えていただいた食べ方なのですが、クラッカーにのっけて食べると一段と美味しいですよ。ただし、燻製の熱で羊羹が溶けてしまうため時間は短めにした方がいいです。「溶けても気にしない!」という方は、溶けるとむしろクラッカーに塗りやすくなるので、ぜひ溶かして食べてみてください!
あれこれ燻製にしてみて感じた燻製セオリー
色々なスイーツで試すうちに、燻製して美味しくなるスイーツの特徴的なものが見えてきました。基本、燻製して美味しくなるのは、①どっしりみっちりした緻密な生地のもの、②元の生地の香ばしさが強いもの、③チョコレート系でした。ふわっふわしたケーキ類などのスイーツは空気を取り込むスペースが多く、燻製の香りが染み込み過ぎて本来の美味しさが損なわれてしまうように感じました。バームクーヘンやフワフワタイプのチーズケーキでも試してみたのですが、美味しさが全部煙にまかれたような感じになってしまいました…。
一方で、生地がどっしりみっちりしているスイーツは、いい感じに燻製風味をまといつつ内側の美味しさがしっかり守られているため、二重の美味しさを味わうことができました! また、味が繊細なもの(スイートポテト、干し芋)も燻製の香りに負けてしまっている感がありましたので、香りが濃厚なものや、逆に元々香りで勝負していないものが合うように感じました。今回使用したのはサクラの燻製チップでしたが、チップの種類を変えることで今回出会えなかった美味しい組み合わせも、まだまだ見つかるのではないかなと思いました。
まとめ
卵やチーズなど、王道の燻製食材を差し置いてあえて冒険してみた今回の燻製コンビニスイーツ。そのままでもとっても美味しいコンビニスイーツですが、燻製にすることで意外な美味しさの発見があり、新たな美味しい一面を知ることができました。スイーツはもちろん、燻製の香りが大好き! ウイスキーが大好き! という方にはぜひとも一度味わってみていただきたいお味です。
システムエンジニア兼ライター。農学部でトマトの栽培を4年間研究したのち、IT×農業で何かできないかとシステムエンジニアに転向しました。食べること、作ること、そして人と関わることが大好きです。読んだ人の栄養になる。を目指して言葉を発信していきたいです。