普通のコーヒーをデカフェにするには手間がかかります!
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。今回取り上げるのは、近頃コーヒーチェーン店のメニューでもよく見られるようになったデカフェです。デカフェ(英語:decaf)とはdecaffeinatedを略した言葉で「カフェインを除去した」という意味です。デカフェはコーヒーや紅茶などのカフェインを含んでいる飲料からカフェインを除去したものも指しますが、コーラや栄養ドリンク等の通常カフェインを添加する飲料から、カフェインを除去したもののことも指します。
カフェインを含んでいる飲料とはいえ、カフェインを除去するときに微量のカフェインは残るため、デカフェのカフェイン含有量は0ではありません。また、なじみ深い呼び方でもあるカフェインレスも同様で、微量のカフェインが含まれています。日本では、カフェイン除去率90%以上の飲料をデカフェと表示することができます。ノンカフェインも同じものと思われる方も多いですが、ノンカフェインはカフェインを一切含まない飲料のことです。
スターバックスが2017年1月からデカフェメニューを全国販売開始したことで注目!
カフェインは適切に摂取すれば、がんを抑える効果があるという科学的データも知られています。また、覚醒作用で眠気が覚めて集中力が高まるのを実感したことがある方も多いでしょう。
しかし、近年では過剰摂取による中毒や不眠や妊娠中の胎児への影響が問題になっており、睡眠の質や体への影響を考えて摂取を避ける傾向にあります。そんな中、デカフェやカフェインレスという言葉が街中に溢れ、健康志向派の増加も相まって人気が高まったといえます。
そんな中、スターバックスがデカフェメニューを全国販売したのです。
スターバックスのデカフェは特別な製法でカフェインを99%以上除去しているにも関わらず、変わらない芳醇な豆の香りを保っていて、とても美味しいです。「カフェインを気にせず何時でも飲めるコーヒーが飲みたい」というお客様の声に応えて、デカフェを提供するようになったそうです。夜にゆったりとコーヒーを飲みたい方にデカフェは最適だと思います。
スターバックスラテをデカフェで飲みたい場合は、「ディカフェ スターバックス ラテ」や「デカフェラテ」、「ラテをデカフェで」などと言えば注文出来ます。カプチーノやキャラメルマキアートなどもデカフェで提供してもらえるので、是非一度注文してみてはいかがでしょうか。
全日本コーヒー協会(http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/library/caffeine)
農林水産省(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html#caffeine%20effect)
カフェインの除去は安全な二酸化炭素を使用した方法が主流。
薬剤を使って除去しているのではないかなどと少し不安に思われる方も多いと思います。コーヒーメーカー各社で近頃主流とされているのが、超臨界二酸化炭素抽出と呼ばれる方法です。超臨界二酸化炭素抽出とは、二酸化炭素に一定以上の圧力と温度を加えることで、コーヒー豆への浸透と、カフェインの抽出や除去が効率よく行える方法です。
他の成分を壊さないことや自然に存在する二酸化炭素を使用することから、安全性の高い方法とされています。また、超臨界二酸化炭素抽出はコーヒー豆へのダメージが少ないため、風味や香りを損なうことなくカフェイン除去でき、水に浸してカフェインを除去する方法よりも本来のコーヒーに近い味を楽しめます。
スーパーなどで手軽に買えるデカフェ3選。
ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス(1,201円 80g 税込)
おなじみのネスカフェのゴールドブレンド。カフェイン97%除去を実現しつつ、香りと味わいは通常のゴールドブレンドの味とほとんど変わらず、遜色ないおいしさが味わえます。
UCC おいしいカフェインレスコーヒー(615円 45g 税込)
カフェインを97%除去しながらも苦みとコクは残っています。カフェインレスは苦みが少なくて物足りないという方にはオススメです。インスタントコーヒー以外にもレギュラータイプやドリップコーヒータイプなどがあります。
クライス カフェインカットのおいしいコーヒー(730円 100g 税込)
カフェインを99.7%除去した体に優しいコーヒーです。マイルドな味がお好みの方にオススメです。就寝前でも時間を気にせず、安心してコーヒタイムを楽しめます。
まとめ
デカフェやカフェインレスコーヒーは苦味や渋みが薄く、まろやかで優しい味のものが多いと思います。健康に気を遣っている方や妊娠中の方でも我慢することなくコーヒーを楽しめますね。また、時間を選ばずに飲めるので、夜のリラックスタイムなどでもコーヒーで一息つけそうです。仕事や勉強中の眠気覚ましなどでカフェインは適切に取り入れましょう。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。