はちみつの種類
「はちみつ」は大きく分けると2つに分けられます。1つは「単花蜜」と呼ばれるアカシヤやレンゲ、リンゴなどのひとつの花から採れたもの。
そしてもう1つが「百花蜜」と呼ばれる四季折々に咲くいくつかの花から集められたもの。様々な花の蜜を集める習性がある「日本ミツバチ」から採集するはちみつは全て後者になります。
採蜜の手順
養蜂を行うのに欠かすことのできない道具の1つが「巣箱」。「巣箱」はミツバチの家にあたり、普段はこの中で生活しています。
「巣箱」の中には「巣枠」と呼ばれる木製の枠が入っており、ミツバチたちは体から分泌した「蜜蠟(みつろう)」を使ってこの枠に巣を作っていきます。
※巣枠式は西洋ミツバチで多い一方、日本ミツバチの巣箱は丸洞式や重箱式が多いようです。
はちみつを取り出す作業は「採蜜」と呼ばれ、「巣箱」から「巣枠」を取り出すことから始まります。
取り出す際はやさしくふるいますが、それでも「巣枠」にしがみついているミツバチは、専用のブラシを使って払い落とします。
次に「巣房」の穴をふさいでいる蜜蓋を丁寧に切り取ります。
はちみつがたっぷりと付き、キラキラ輝いています。
次に「巣枠」を専用の遠心分離機に入れ、回転させてはちみつを振り出します。
はちみつが溜まったら下のバルブを開け、取り出します。
この状態では巣の欠片やミツバチの足などの不純物が含まれていますが、ゆっくりろ過することでそれらが取り除かれたなめらかなはちみつを取り出すことができます。
日本ミツバチのはちみつが希少なワケ
日本には西洋ミツバチと日本ミツバチが生息しています。西洋ミツバチから採集される「洋蜜」は年に何度も採蜜することができますが、日本ミツバチから採集される「和蜜」は年に1度しか採ることができません。
このため、希少価値が高く、価格も比較的高めになりますが、採れたばかりの極上の1滴を味わえる時期は年に1度しかありません。その時期こそがはちみつの「旬」といえるのではないでしょうか。
1匹のミツバチが一生かかって集めるはちみつの量は、わずかティースプーン1杯。そんなミツバチが命を懸けて集めてくれるはちみつは「自然からの贈り物」ですね。
はちみつは食べチョクでも購入することができますので、是非チェックしてみてくださいね。
工学部卒の元SE。
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結婚後、「焼肉屋の嫁が野菜ソムリエっておもしろくない?」という興味で野菜ソムリエプロの資格を取得。その後もフードツーリズムマイスターやフードロスゼロ料理アドバイザーなどの食に関する資格を取得し、現在は自治体等と連携しながら農産物のPRや地産地消の推進、食育活動などを行なっている。