日本で食べられているサバの種類
スーパーに行くと、「マサバ」「ゴマサバ」と表示があるのを見たことがあるでしょう。
日本で最も食べられているのはマサバの方で、秋になると脂がのって美味しいといわれています。
「青魚」と言われるゆえんで、「サバ柄」と言われる青緑色の背中と白銀色のお腹が特徴です。
対して、ゴマサバは名前の通り、お腹にゴマのような暗色点があるのが特徴です。
生息域はマサバと類似しているので、よくマサバとゴマサバが同じ網にかかる事がありますが、ゴマサバの方がやや暖かい水温を好み、旬はマサバより早い6月頃になります。
マサバに比べてゴマサバの方が脂肪分が少ないため、マサバの方が人気ではありますが、ゴマサバは年間を通じて安定した味わいという点で、安心感があります。
日本の食卓でおなじみのサバには、タイセイヨウマサバという種類も存在します。
はっきり斜めに入ったサバ柄が特徴で、スーパーでもよく出回っています。
特徴は、脂質含有量です。その量たるや、100g中、マサバが16.8g、ゴマサバが5.1gのところ、26.8g。
中でもノルウェー産のものは、脂がのった品質的によい時期を狙って水揚げされる為、ブランドサバとしての地位を築いています。
日本の末端市場で販売されているサバの約7割がノルウェー産だそうです。
日本のおいしいブランドサバ
サバは、ノルウェー産のものが脂が乗っているという理由で人気ですが、日本にも有名なブランドサバが各地に存在します。
株式会社ぐるなび総研が2019年に行ったブランドサバの認知度についてのインターネット調査によると、以下のブランドサバが認知されている事が分かりました。
「関サバ(大分県)」
瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道で、一本釣りにより獲れるマサバを「関サバ」と呼びます。
その旨味と歯ごたえのよさから、ブランドサバとして多くの方に認知されています。
一本釣りというだけでも、プレミア感がありますね。
「金華サバ(宮城県)」
南三陸金華山周辺海域で、定置網もしくは一本釣り、巻き網によって捕獲された高品質のサバのみが「金華サバ」として流通します。
漁獲水域や漁期、認証シールなどによってブランド化を確立させたサバです。
以上の2種以外にも、高知の「土佐の清水サバ」、神奈川県「松輪サバ」、鳥取県「お嬢サバ」、福井県「よっぱらいサバ」など、それぞれの特徴を打ち出したブランド化がされています。
まとめ
〆サバ、塩焼きに味噌煮、そして缶詰など、古くからサバは日本の食卓を彩ってきました。
そして、日本だけでなく世界各国で愛されています。
日本と世界の美味しいサバを、色々な調理法で楽しんでみてくださいね。
【参考】
サバぺディア
https://umito.maruha-nichiro.co.jp/saba/
鯖(さば)調査(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000889.000001511.html
金華さば(石巻市場HP)
http://www.isiuo.co.jp/Top/kinka/
関あじ・関さば(大分市HP)
http://www.city.oita.oita.jp/o157/bunkasports/guide/1014022357237.html
タイ、バンコクにて8年間、料理教室コーディネーターなどをしながら、世界各地で料理を学ぶ。
日本帰国後は、タイ料理教室を主宰しつつ、日本の美味しい農産物とアジア料理とのコラボレーション・イベントを企画運営するなど、日本のクオリティの高い食材と出会う活動を行う。また、一児の母としての経験も基に、子ども向け食育ワークショップなどの活動にも力を注ぐ。