タイ料理・シンプルクッキング研究家 サクライチエリです。

 

8年間生活していたタイから帰国してきて間もない頃、日本のお米の甘さやもちもち食感に感動しきりだったのですが、同時にタイ米とは違う腹持ちの良さに、お腹が苦しくなったものです。

 

それが、日本の気候に慣れるにつれて、ちゃんとお腹が日本のお米仕様に変わりました。

 

自然ってすごいですね。暮らす土地の気候に食べ物も体も合わせてくるのですから。

 

ところで、日々お世話になっているお米。選ぶポイントは何ですか?

 

恐れながら私の場合、実家からお裾分けで送ってくるお米や、友人の親類の方から購入させて頂いているお米を「母が取り寄せているから、友人の親類が作っているから」と言うだけで、品種にこだわらず美味しく頂いておりました。

 

そんな時に目にした、「食べチョク夏の福袋」。

 

その中に「お米の食べ比べセット」がありました。

 

農家さんが、品種お任せで送ってくれるお米、それは食べ比べるには良い機会じゃないか!と、早速お取り寄せ。我が家の小学6年女子と「実験的食べ比べ」をしてみました。

 

福袋の楽しみ方のご参考に、また、この後の新米の時期のお米の選び方の参考にして頂けたら幸いです。

 

お米の産地の選び方のコツ

私が「食べチョク夏の福袋」のラインナップの中から、今回注文した商品を選んだ理由の最大のポイントは、「長野県白馬村に行った気分になりたかったから」です。

 

白馬村…。昔、スキーでもお世話になったよなー、家族旅行で夏の白馬行ったよなー、山のお水が美味しくって感動したよなー、美味しいお水のある場所のお米は絶対美味しいよなー。と、思いを巡らせたら、迷いなく購入手続きをしていました。

 

行った事のある土地の商品を買って「あの時の旅行でもご飯が美味しかったね」と、思い出話で盛り上がるのも楽しいですし、行ってみたい土地から商品を送ってもらって、「次に旅行に行ったら、現地で同じものを食べてみよう」と、期待に胸を膨らませる事も出来ます。

 

また、私が今まで色々な畑や果樹園を見て廻った経験では、水が美味しい土地の農産物は美味しい、という事を実感しているので、水の美味しいと言われている土地のお米を取り寄せて、次の旅行で実際にその土地の水を飲んでいようと、旅行の楽しみを作っておくのも良いかと思います。

 

 

そして届いた、長野県白馬村の「しろうま農場」さんのお米福袋。

 

お楽しみの「おまけ」の1品が「さすが長野!」と嬉しくなった、特産ブルーベリーのお酢ドリンクでした。

 

ああ、そうそう、夏は長野でブルーベリー摘んで食べたな、高原の風が爽やかで…など、思い出だけで体感気温が一瞬白馬高原にリンクして、ご飯3杯頂けそうです。

 

もう1種のおまけは、グルテンフリーのお米のパスタ

 

お米パスタもブルーベリー酢も、自分では決して選ばない商品なので、それらの商品に出会える楽しみも、福袋ならではです。

 

比べて納得、コシヒカリの「王者」の風格

早速、3種のお米の食べ比べ実験をしてみました。

 

 

袋を開けた娘が開口一番「甘酒の臭いがする」と、お米の香りを嗅ぎ始めました。この「甘酒の香り」がコシヒカリ

 

私も香りを確かめたら、他の2種よりコシヒカリの香りが断トツに強かったです。また、粒の大きさも、コシヒカリは他の2種より大きかったです。

 

この、炊く前からの圧倒的な風格を目の当たりにして、2017年度米で、初めて最高ランクを逃した時の新潟県南魚沼の米農家さんの無念さを思い、胸がキュッとなりました。

 

いえ、今回私が取り寄せたのは、長野県白馬村産ですが。

 

その、長野県の「しろうま農園」さんのお米ですが、どの種類のお米も透き通っていて美しいお米でした。

 

 

そして、精米日が出荷日当日でした。

 

お米は精米後時間が経つにつれて酸化が進むので、この精米日に、しろうま農場さんのお米に対する愛情が感じられ、心が温かくなりました。

 

食べ比べて分かった、あきたこまちの八方美人

 

3種のお米を手早く研いで、浸水時間もそろえ、なるべく同じ条件で炊き上げて、いざ、贅沢な食べ比べです。

 

こんな贅沢な事は福袋じゃないと出来ないわと、厳粛に味見を行いました。

 

私の感想は、「オカズが無くても美味しいお米があれば…というお米が大好きな人には、コシヒカリをお勧めしたい」です。

 

しかし、その存在感・完璧さ故、チャーハン等にするのは逆に勿体ないと感じました。

 

逆に見直したのは、あきたこまちです。

 

主張の強いコシヒカリと比べると、どんなオカズにもスマートに寄り添える、オールマイティ・プレーヤーさを感じました。

 

あきたこまちの名前の由来は、美人の誉れ高い平安時代の歌人「小野小町」にちなんだものですが、良い意味での八方美人なお米でした。

 

子ども受け良し、お弁当向きのゆうだい21

 

そして、娘が「一番好き」とジャッジしたのは、今回初めてその存在を知った「ゆうだい21」。

 

「すごくモチモチしていて、甘くて、でも何のオカズにも合いそう」との事。

 

私も、お米1粒1粒の存在感がしっかりしていて、冷めても美味しい種類だと感じました。

 

実際、しろうま農場さんの説明書でも「冷めても粘りが落ちずに美味しさが持続します」とありました。また、「おにぎりやお弁当にもお勧めのお米です」とも記載されています。

 

現在お弁当を持って塾に通っている娘には、最適なお米です。

 

まとめ

 

この度、福袋を購入し、家でご飯を食べただけなのに、白馬村に行った気分も味わえて、お米に対する向き合い方が変わり、とても有意義な時を過ごさせて頂きました。

 

恐るべし、福袋の奥深さよ。

 

この食べチョク夏の福袋は、2020年8月上旬までの限定販売になりますのでお買い求めはお早めにお願い致します。

 

詳しく見てみる

 

参考

全農あきた

 

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