幻のキウイと呼ばれるレッドキウイの特徴とは
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。
今回取り上げるのは、レッドキウイです。
レッドキウイの一番の特徴は、種のまわりの果肉が赤いことです。切ってお皿に並べるだけでパッと華やかになるほど鮮やかな赤色で、見た目の美しさからインスタグラムなどのSNSでも注目度が上がっています。
レッドキウイが注目されている理由は、見た目の美しさだけではありません。糖度の高さも注目されて人気が出ている大きな理由の一つです。一般的なグリーンキウイが糖度15度前後なのに比べて、レッドキウイは17度前後と高いので、酸味は穏やかで少なく、甘みを強く感じます。追熟することによりその糖度は20度ほどになるとも言われています。
レッドキウイの果実は比較的小粒です。また、表皮はグリーンキウイと比較すると少し褐色がかっていて、産毛がほとんどありません。
旬は9月下旬〜10月上旬です。比較的新しい品種のため、栽培地もまだ少なく、出荷量も限られているので、幻のキウイとも呼ばれています。低温化でも追熟する性質があるため、市場に出回ることが非常に少ない希少品種です。
一度食べたら虜になるほどの美味しさのレッドキウイを味わって欲しいです。
レッドキウイ・グリーンキウイ・ゴールドキウイを食べ比べてみた!
キウイには様々な品種がありますが、大きく分けるとグリーンキウイとゴールドキウイとレッドキウイの3種に分けることが出来ます。
グリーンキウイは一般的に流通している果肉が緑色のキウイ、ゴールドキウイは果肉は黄色のキウイ、レッドキウイは果肉が赤色の珍しい品種のキウイです。
今回はそれぞれどのような違いがあるか食べ比べてみた結果を書いていきます。
■レッドキウイ
甘さとなめらかさはNo.1
皮を剥いているときから果肉のなめらかさが伝わってきました。口に入れた瞬間とにかく甘くて、口の中で果肉がほどけてとろけます。芳醇な果汁がジューシーでうっとりするほど美味しいです。3種の中では最も酸味が控えめで、繊維質が少ない印象です。キウイフルーツとは別物のフルーツのようで、苺のような桃のような味に近いと感じました。食感はイチジクのような柔らかさがあります。
■グリーンキウイ
酸味と清涼感はNo.1
食べ慣れた味で落ち着きます。3種の中で最も酸味が強く、繊維質が多い印象です。なめらかというよりは果肉に食べ応えがあり、サクッとした食感の部分もあります。口の中が一瞬で爽やかになり、これぞキウイといった味わいです。
■ゴールデンキウイ
酸味と甘みのバランスはNo.1
日本人の味覚に合わせて開発されたキウイというだけあって、フレッシュな甘さが丁度いいです。酸味も甘みもグリーンキウイとレッドキウイの中間で、老若男女に好まれる最も食べやすいキウイと言えるでしょう。
食べ比べた結果、どのキウイも個性があって美味しかったです。
私は酸味よりも甘みが強いのが好みなので、おすすめ度No.1のキウイはレッドキウイです。
正直、希少と知ってしまっているがゆえに、その希少さも加点されてしまっているかもしれませんのでご了承ください。
美味しさを確かめたい方は是非ご自身の舌で味わってみてください。
【そのまま食べるより贅沢!】レッドキウイのおすすめの食べ方
レッドキウイはそのまま食べてももちろん美味しいです。もしかしたらそのまま食べるのが一番美味しいかもしれません。今回はより見た目や食感の特徴を生かして、楽しみながら食べたいという方におすすめの食べ方をご紹介します。
■フルーツパフェの具材として
レッドキウイの見た目の特徴である赤色の鮮やかさが、フルーツパフェをさらに華やかに彩ってくれます。
柑橘類などの酸味が強いフルーツと甘いレッドキウイが合わさっても酸味と甘みのバランスが良いですし、こってりした甘みのバナナとスッキリした甘さのレッドキウイの組み合わせも相性抜群です。
■フルーツサンドの具材として
レッドキウイの食感の特徴であるなめらかさがまさに生かされる食べ方です。
ふわふわのパンとクリームのなめらかさとレッドキウイの食感のなめらかさが、口の中を贅沢感でいっぱいにしてくれます。フルーツサンドを食べるとき、フルーツを噛み切りたかったのに噛んだまま一気に食べてしまって、そのフルーツだけ一瞬で無くなってしまうことがありますよね。
繊維質が多いフルーツだと起きやすいですが、レッドキウイならその心配はいりません。
まとめ
レッドキウイの味わいは絶品です。
今回初めて食べたのですが、甘さとなめらかさの虜になってしまいました。スーパーに並べられるのが本当に稀なことのようで、私は見かけたことがありません。
食べたい方は是非ネット通販で取り寄せてみてください。一般的なグリーンキウイより価格は高めですが、食べる価値はあると断言出来ます。
農薬を使わず、自然に優しい有機栽培に取り組んでいる「井上果樹園」さん。
瀬戸の島々をめぐる「しまなみ海道」の四国の玄関口、愛媛県今治市の園地で、みかんを始めとする20種類以上の柑橘類、キウイフルーツ、ベリー類、野菜類などを心を込めて育てています。
こだわりと愛情が詰まった、安心安全な柑橘フルーツは、全国各地で大人気でファンも多い農家さんです。
旬の時期にはレッドキウイも生産している農家さんになります。
全体の約7割の園地は「有機JAS認証」を受けており、自然の恵みを生かす農業を実践しているとのこと。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。