手軽な食材と定番調味料を使用。料理初心者でも簡単!
寒い季節はもちろん、野菜がたくさん食べたい時の定番料理といえばお鍋。水炊き、もつ鍋…と鍋の種類はたくさんありますが、おうちで作る鍋メニューは案外少なくありませんか?
今回はおうち鍋の新定番におすすめ、 ピェンロー鍋(扁炉鍋)をご紹介します。この鍋の魅力は、とにかく白菜がたっぷりとたべられること。そして、スーパーで手軽に揃う食材と定番調味料で作れる、料理初心者にもうれしいメニューです。ピェンロー鍋を一度食べれば、おうち鍋の新たな楽しみやおいしさが見つかりますよ!
「ピェンロー鍋」ってどんなお鍋?
ピェンロー鍋は、干し椎茸のだしに白菜・鶏肉・豚肉・春雨の4つの具材だけを入れて食べるシンプルなお鍋です。味付けは、食べる前に加える塩と一味唐辛子のみという潔さ。
舞台美術家の妹尾河童さんが著書『河童のスケッチブック』で紹介し、人気グルメ雑誌『dancyu』が「読者支持率№1レシピ!これぞ男の白菜鍋!」として紹介したことをきっかけに知名度が上昇中の鍋です。中国のチワン族の郷土料理といわれています。
ヘルシーな白菜が主役。
お鍋に登場することが多い白菜ですが、ピェンロー鍋はまさに白菜が主役。「白菜を楽しむためのお鍋」といっても過言ではありません。白菜の95%は水分で、100g(大きめの葉約2枚)で14kcalと野菜の中でもかなり低カロリー。ダイエットが気になる人には、もはや定番の野菜ですよね。栄養は微量ですが、ビタミンCやカリウム、食物繊維などを含むので、整腸作用やむくみに効果があります。
白菜は大根、豆腐と共に「冬の養生三宝」として、精進料理では体調を崩しやすい冬に体をいたわってくれる野菜といわれています。また、煮た白菜は、病院食で胃腸の調子が悪い時に適した食材とされるほど、消化のよい食材です。外食の機会が増える時期には、胃の休息とカロリーコントロールをかね、白菜を積極的に食事に取り入れてみてはいかがでしょう。
ピェンロー鍋の作り方
ここでピェンロー鍋の作り方をご紹介します。作り方は簡単で材料もシンプルなので、具材を追加したりアレンジしたくなるかもしれません。でも、ピェンロー鍋のおいしさが損なわれるので我慢してくださいね。
材料(2人分)
白菜…1/4個
干し椎茸… 20g
豚バラ肉…200g
鶏もも肉…200g
春雨…50g
ごま油…適量
つけダレ
塩…適量
一味唐辛子…適量
作り方
①大きめの鍋に干し椎茸をいれてだしをとる。一晩つけるのがおすすめ。
②干し椎茸を食べやすい大きさにカットし、水を足した鍋にもどす。
③食べやすいサイズにカットした白菜の芯、豚バラ肉、鳥もも肉を加え煮る。
④ごま油を回しかけたら、白菜の葉の部分を加える。
⑤春雨を加えたら、最後にごま油をたらして完成。
取り分けてから、塩と一味唐辛子で自分の好みの味に調整していただきます。シメもシンプルにだしにごはんを投入し、塩で味付けしたおかゆにするのがベスト。卵を入れて雑炊にせず、おかゆでシメるのがピェンロー鍋の楽しみ方です。
まとめ
干し椎茸のだしでくたくたに煮込み、ごま油の風味をまとった白菜は、うまみが凝縮されて絶品です。白菜が主役のお鍋だからこそ、野菜の質にこだわるってみても楽しいかもしれません。オーガニック野菜が買えるスーパーや、農家から直接買えるECサイトでおいしい白菜を取り寄せるのもおすすめです。
ピェンロー鍋を取り扱う飲食店は、現状ではほとんど存在しないようです。それなのに、グルメな人たちの間で話題になっただけあり、他の鍋とは一味違う洗練されたおいしさです。ぜひ新しい鍋の定番として、ピェンロー鍋をおうちで楽しんでみてください。
冒頭の画像は、ri_raco さんのInstagramより引用しました。
感動するおいしさの白菜は食べチョクで農家さんから購入できます。
元化粧品会社のブランドディレクターで美容好き。「おいしく食べてきれいになる」を日々追求しています。短大の食物栄養学科卒/野菜ソムリエ/日本化粧品検定1級