管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
冬になると温かい緑茶が飲みたくなりませんか?
実は冬に緑茶を飲むことは“お茶を楽しむ”以外にもたくさんのメリットがあるのです。
お茶は発酵の過程において、緑茶、ウーロン茶、紅茶の3つに分けられます。この中で唯一緑茶は不発酵茶です。緑茶は摘み取られた後すぐに熱処理をして酵素の働きをストップさせます。熱処理をすることで酸化を防ぎ、綺麗な緑色になるのです。このお茶の緑色はクロロフィルというもの。強い抗酸化作用があります。
ちなみに日本で最も多く飲まれているお茶は煎茶という種類です。
それでは緑茶について見ていきましょう。
抗菌作用で強い体作りに役立つ
お茶が渋く感じるのはカテキンの作用によるもの。このカテキンには抗菌作用があり風邪のウイルスなどの働きを弱めるとされています。冬場に緑茶を飲むことで、風邪からのリスクが減らせるかもしれません。
特に冬場はインフルエンザウイルスなど流行る時期。手洗いやうがいなど気を使い予防したいですよね。このうがいに緑茶を使うことでお水でのうがいよりも予防に良いそうです。
わざわざうがいのためにお茶を入れる必要はありません。飲み残しや急須に少し残ったものをコップに入れ、水で4倍くらいに薄めればOKです。出がらしを水で薄めてもかまいません。これなら無駄がありませんね。
「ほっと」一息させる作用がある
お茶を飲むと「ほっと」しますよね。これにはお茶に含まれるテアニンという成分が作用していると言われています。テアニンを摂るとリラックスできるα波が出るそうで、だからお茶を飲むとなんだか落ち着いてしまうのですね。ちなみにテアニンはお茶の旨味成分でもあります。
お口のトラブルにも役立つ
緑茶の抗菌、消臭作用により、虫歯の予防や口臭が気になるという方にもおすすめです。食後にお茶を飲むことはお口のエチケットにもなります。
臭いの強い納豆やにんにくなどを食べたあとにもよいでしょう。出先などではペットボトル入りの緑茶やカテキン入りのガムなどを上手に活用しましょう。
緑茶を飲むベストタイミングは?
お茶をいただくベストタイミングは食後もしくは食間です。
緑茶にはタンニンという成分も含まれています。この成分や鉄の吸収を阻害するとされていますので、食事中は水や麦茶にしておくと良いでしょう。緑茶は食後に楽しむといいですね。
とはいっても緑茶と食事が絶対にNGというわけではありません。緑茶や抹茶を使った食品やスイーツなどもあります。緑茶を楽しむ日は気にせずお茶の味わいを感じてくださいね。
緑茶の意外な使い方
「お茶を飲んだ後の茶葉は捨てるだけ」と思っていませんか?実は使用済みのお茶の葉を使って料理を作ることができます。
私のおすすめは緑茶の佃煮。使用済みの茶葉をごま油で炒めてみりんや醤油、砂糖で味を付ければ完成です。ごはんのおともにぴったりです。
これからの時期は鍋にも使えます。緑茶を煮出した後、昆布でだしを取り、その鍋でしゃぶしゃぶや水炊きを作ってみてください。お肉の臭みが消えて食べやすくなります。白菜や長ねぎなども加え、ポン酢醤油で食べてください。冷えた体も温まります。
また乾燥した茶葉を少量チャーハンに加えると味にしまりが出ます。
緑茶には風邪の予防に良いとされるビタミンCも入っていますから一石二鳥ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今年は緑茶鍋で冬を楽しみ、緑茶でうがいをして元気に冬を過ごしましょう。
・緑茶革命(女子栄養大学出版部)
・栄養の教科書(新星出版)
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福岡県八女市、「雪ふる山から健康なお茶を全国へ」をモットーに、
標高400m~600mの山の中でお茶作りを営む「千代乃園」さんが「まいにちのお茶セット」を出品。
八女市は、夏でも涼しく、冬には雪に覆われます。
平地より新茶が芽吹く時期は遅くなりますが、害虫が少ない特徴を活かし、2015年より有機栽培への取り組みを行っているのだそう。
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毎日の食卓にも、そして、大切なあの人にも。
今日もホッと一息、オーガニックなお茶を是非ご堪能ください。
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Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。