お米には虫が発生します!

 

こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。

今回取り上げるのは、お米の保存方法です。

 

最近では、農薬や化学肥料を使わずに育ったお米を好んで食べる方もいらっしゃると思います。

しかし、殺虫剤などの農薬を使用しないお米は薬剤の残留が無く、農薬を使用しているお米よりも虫にとってはいい環境なので、虫が発生しやすいとも言えます。

 

また、農薬を使用しているお米は精米所での貯蔵中にも薬剤を使って虫が出ないように対策していますが、貯蔵中も薬剤などを使用しないお米は、家庭で適切な保存をすることがとても重要です。

農薬や化学肥料を使っていないお米を食べている方は、特に気を付けてた方がよさそうです。

 

 

お米に発生する虫の種類と特徴紹介

 

お米に発生する虫で特に多いのがコクゾウムシとメイガで、共通の特徴としては、卵や幼虫のときは小さく見つけにくいため、成虫もしくは成虫直前まで成長してから発見されることが多いです。

また、気温が20度以上で繁殖や活動を開始し、25度〜32度で一番活発に活動します。

 

コクゾウムシ

幼虫は1mmの芋虫のような形、成虫は2〜3mmのカブトムシのような形
米に穴を開けて卵を産むため、精米の段階で除去するのが難しい
産卵から成虫までの期間は約1か月
白米を好む

 

メイガ

成虫になると7〜8mm程度の蛾、幼虫は2mmの芋虫のような形
米を食べるのは幼虫だけで、成虫は米を食べない
大量に糸を吐いて巣を作るため吐き糸を米びつなどにつける
寿命は1週間程度
糖などの栄養がある玄米を好む

 

 

虫の発生を抑えるために!実践すべき適切な保存方法

 

お米に虫を発生を抑えるための方法は3つあります。

 

・密閉容器に入れる
大きめの空きペットボトルに入れると手軽に保存できて便利です。もちろん密閉できる米びつでも問題ありません。

 

・冷蔵庫に保存する
冷蔵庫に入れるということは高温多湿を避けることでもあり、15度以下になれば活動が繁殖ができなくなるので、冷蔵保存はとても効果的です。

 

・虫除けを入れる
ホームセンターに売っている米唐番などの虫除け、もしくは乾燥した唐辛子もおすすめです。唐辛子の目安としては米5kgに2〜3本で十分です。

 

お米は2〜3週間以内に使い切れる量を購入するのがいいと思います。

あまり多いと冷蔵庫にも入らなく、保存期間が長いほど虫は発生しやすくなってしまいます。

 

また、購入したままのお米の袋で保存するのはおすすめできません。

お米の袋には陳列のために空気を抜く穴が空いていることが多いため、湿気や酸化の原因になります。

 

 

もしも虫が湧いてしまった場合の取り除く方法

 

お米に発生する虫には毒や悪臭などもないので、食べても衛生上問題はないですが、もちろん気持ちのいいものではないので、取り除き方をご紹介します。

 

コクゾウムシの場合は、直接日光が当たらない明るい屋外で、新聞紙にお米を広げて陰干しをすると明るい光を嫌って1時間程で逃げていきます。

直射日光はお米が乾燥して劣化する恐れがあるので、なるべく避けましょう。

 

また、冷凍すると凍死するので、一晩冷凍状態にしておいてもいいでしょう。

メイガの場合は、米が落ちない程度の穴が空いたザルに米を入れて振るいにかけると、メイガだけがザルの下に落ちるので楽に取り除くことができます。

 

虫が少ない場合には、割り箸でつまんで取り除いてもいいと思います。

 

一度虫が発生した米びつや保存容器は隅々までよく洗い、日光消毒した上でお米を入れ直すことをおすすめします。

 

 

まとめ

 

お米は、農薬を使っていないものも適切な方法で保存すれば、虫が発生する確率大幅に減ります。

一度だけ虫がわいた経験があるのですが、お米の袋の中に幼虫がいて驚愕したのを今でも鮮明に覚えています。

虫がわいたお米は多少パサつきが出る気がするので、炊くときに水の分量をいつもより増やして、水に浸す時間を長めにとりましょう。

 

また蜂蜜、オリーブオイルやサラダ油などを少し足してから炊くともっちりとした食感のお米が炊けます。

少し保存方法を工夫するだけで美味しいお米が食べられるなら、私は無農薬米を食べたいです。

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