管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
お肌の乾燥を防ぎハリのあるお肌を保つために、鍋はオススメのメニューです。鍋はたくさんの野菜も食べることが出来るヘルシーメニュー。寒い冬はあつあつのお鍋で体温を上げ、血行を良くすることで、お肌の血色も良くなります。
そこで今日はコラーゲンたっぷりな美肌に良いお鍋をご紹介します。
アンコウ鍋
アンコウの身と肝、野菜をたっぷり入れて食べるアンコウ鍋。「東のアンコウ、西のフグ」と言われるほど昔から冬を代表する魚です。
アンコウの身は柔らかく、脂肪が少ないのが嬉しいところです。ひれと皮にはコラーゲンが豊富で煮るとゼラチン化して柔らかくなります。
そしてアンコウの中で一番美味しいとされている肝。アン肝はとても濃厚で脂質は高めですが、旨味がたっぷりお出しに染み出ます。そして抗酸化作用のあるビタミンAがとても多いのも特徴です。なんとレバーよりも多いのですから驚きです。そして同じく美容に良いビタミンEも豊富です。たっぷり野菜を入れてアンコウの旨味を楽しみましょう。
石狩鍋
石狩鍋とはもともと、北海道にある石狩川で獲れた鮭を一匹余すことなく使い鮭を楽しむ鍋のこと。
鮭の皮の部分にはコラーゲンが豊富に含まれていますので、丸ごと鍋に入れて食べる石狩鍋は鮭のコラーゲンをしっかり食べることができる鍋と言えます。
石狩鍋に入れる材料は、豆腐やキャベツ、じゃが芋など。普通の鍋とは少し違いがあるものの、何を入れて食べてもOKなのが鍋の良い所ですから、その地域の美味しい野菜を加えてもいいかと思います。鮭は少々臭みあるので、味噌仕立てにすることや生姜を加えるなどすると臭いも気にならずいただけます。
作り置きや残った鍋を翌日に持ち越すと、臭みが増すため、その日に食べ切れる量を作って美味しく頂くのがポイントです。
ちなみに私は、鮭のアラを見つけた時に石狩鍋を楽しんでいますよ。
鶏の水炊き
水炊き鍋は水から食材を煮立たせる博多風と、昆布でだしを取った後食材を入れる関西風があり、今は関西風が主流になっています。
鶏肉と野菜を鍋で煮て、薬味やポン酢醤油につけて食べるのが一般的です。とってもヘルシーなお鍋です。
鶏肉自体にもコラーゲンは含まれていますが今回のおすすめは手羽元や手羽先など骨付きの鶏肉を鍋に加えることです。骨の周りにはコラーゲンが豊富に含まれ、また骨付きなのでだしもしっかり出て旨味が増します。
まとめ
お鍋の〆は汁まで食べられる雑炊です。汁には具材の旨味や栄養素がギュッと出てますから余すところなくいただきましょう。麺を入れて汁を楽みながら食べたり、汁をスープ代わりに飲むのもおいしいですよね。
また、コラーゲンの豊富な鍋を食べる際に、ビタミンCたっぷりな柚子やレモンの果汁を絞るのもおすすめです。プルプルのお肌を作るコラーゲンは、体の中で一旦分解されてから再度合成されるのですが、合成の時にビタミンCの助けが必要となるからです。ブロッコリーやピーマンもお鍋の具として入れたり、ビタミンCが豊富ないちごやキウイなどをデザートに食べるのもいいでしょう。
いかがでしたでしょうか。冬は体の中からキレイになれる美容鍋をお楽しみくださいね。
・日本食品標準成分表2015年版(七訂)(女子栄養大学出版部)
・栄養の基礎が分かる図解事典(成美堂出版)
・食材図典生鮮食材篇(小学館)
・農山漁村の郷土料理百選
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鳥取県 米子市で日戻り漁をする魚心意気(河村)さん。
沖合い漁業とちがって、日戻り漁は、港から近い魚場で漁を行います。その為に、漁が終了後すぐに港に帰り、魚を発送させる事が出来ます。
日本海で朝とれた身はぷりぷりな、アンコウを新鮮なうちにみなさまのもとへお届けします。
鍋に、からあげに、刺し身に。様々なお料理でご活用ください。
Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。