亜麻仁油のα-リノレン酸で健康管理
ここ数年、生でオイルを摂る健康法が話題になっています。オリーブオイル、ココナッツオイル、えごま油、そして今回ご紹介する亜麻仁油などがその代表です。最近では、日清オイリオのアマニ油がアイドルを起用したCMも放送し、亜麻仁油の知名度は上昇中ですよね。
亜麻仁油は、体内ではつくれないα-リノレン酸を豊富に含みます。α-リノレン酸は、オメガ3系の脂肪酸に分類され、厚生労働省が摂取を推奨しているくらい重要な栄養素。
とはいえ、実際に亜麻仁油を食生活に取り入れるのは、ハードルを感じる方がまだ多いのではないでしょうか。今回は、亜麻仁油のおいしい食べ方と、スーパーやネットで買えるおすすめ商品をご紹介します。
参照元:
日清オイリオグループ株式会社
http://www.nisshin-oillio.com/amani/
生で亜麻仁油をおいしく!おすすめの食べ方3選
亜麻仁油は熱に弱いので、炒め物などには使えません。「生のまま摂る」ことがポイントです。
でも、加熱せずに油を使う料理、というとドレッシングとかカルパッチョなど限られたメニューになってしまいます。そうなると、いくら健康に良いとはいえ、亜麻仁油を毎日摂るのは難しいですよね。
今回は、思考を転換し「毎日食べるものにプラス」して亜麻仁油をおいしく摂る食べ方を中心にご紹介いたします。
①かけるだけ
・味噌汁やスープ
一般的にえぐみや生臭さと表現される、亜麻仁油のクセが苦手という方が多いようですが、筆者の一番のおすすめの食べ方は、スープや味噌汁など汁物にかける方法。暖かい料理は、どうやら亜麻仁油のクセの緩和に効いているように感じます。
最初の一口だけ亜麻仁油の風味をほんのり感じますが、その後はかけたことを忘れる位気になりません。
お味噌汁、ミネストローネ、コンソメスープなど、汁物がメニューにある時はぜひお試しください。
・冷奴
もうひとつのおすすめは冷奴です。筆者はオリーブオイルと塩をかけた冷奴が大好きなのですが、亜麻仁油と塩だけでは物足りませんでした。
普通にしょう油をかけた上に亜麻仁油をプラスすると、豆腐の風味と亜麻仁油のまろみがマッチ! 洋風に冷奴を楽しめます。
・その他
冷やしそばやそうめん、トマト系パスタ、ハンバーグ、変化球としてバニラアイスにかけてもおいしいですよ。
②まぜるだけ
・レシピの材料「油」の代用として
①の「かけるだけ」とほぼ変わりませんが、まぜて仕上げるので亜麻仁油の風味や味を料理全体に感じやすくなります。
ドレッシングやマリネ、ディップなど生の油を使うメニューで、材料の「油」を亜麻仁油に代用するのがおすすめです。
サラダ油やオリーブオイルよりも少しクセのある仕上がりで、いつものレシピとは一味違うおいしさが生まれます。
・おひたし
もっと気楽に、亜麻仁油を取り入れたい方には、おひたしの仕上げに少し加えるのがおすすめ。
ほうれん草など青菜のおひたしや、白和えなどに取り入れてみてください。まずは、ほんの数滴加えるだけなら、ほとんど味の違いを感じませんよ。
・納豆
初心者が一番挑戦しやすいと思うのは、納豆にまぜる食べ方です。
納豆自体のにおいが強いので、亜麻仁油の味がかなり自然に馴染みます。亜麻仁油を入れていると伝えずに食卓に出せば、気づかない人も多いはずですよ。
・その他
甘いものにも意外と好相性で、ヨーグルトや豆乳飲料、野菜ジュースにもマッチします。
スムージーにまぜるのと、最強の健康ジュースの完成です。
また、お刺身を食べるしょう油や餃子のたれに数滴まぜたり、卵かけごはんにプラスするのもおすすめです。
③スプーンにとって、そのまま食べる
これは、亜麻仁油になれた方には一度試していただきたい方法です。
亜麻仁油は、口に含んですぐ、口の中で、飲み込んだ後で味や風味が変化します。独特の生臭さがゼロではないので、好き嫌いがはっきりする味です。
オイルをそのまま摂取できる方は、サプリメント感覚で決まった時間に摂ってみてもいいかもしれません。
亜麻仁油ってどんな味?
アマニ(亜麻仁)とは、アマ(亜麻)という植物の花の種子(仁)という意味です。アマの花は写真のように可憐で、その種子から採取されるオイルは透き通った金色をしています。筆者が初めて亜麻仁油を食べたのは、健康食に詳しい祖母が教えてくれた10年位前。当時の亜麻仁油は、独特の風味とクセがすごく、生臭さもあって食べ辛いかったと記憶しています。
しかし、最近は製法が進化したようで、かなり食べやすくなっている印象です。筆者が色々試した結果、一番搾りの商品、製法や産地にこだわりを記載している商品ではずれたことはありません。
逆に安価な商品は、クセが強く料理の味にも影響を及ぼしがちで結局食べきれない事も……亜麻仁油を買う時は、ある程度の品質のものを選ぶようにしています。
スーパーなど身近で買える、おすすめの亜麻仁油
日清アマニ油 <日清オイリオ 145g 950円(税込)>
CMでも有名な日清の亜麻仁油は、一番搾りを丁寧に国内で仕上げているので安心していただけます。
また、フレッシュキープボトルが採用されているので、亜麻仁油の大敵である酸化がしにくいのもうれしいポイント。1滴でも出しやすい容器なので、少量から試したい方にはおすすめです。
golden Flaxseed アマニ油 <日本製粉 186g 976円(税込)>
化学溶剤を使用せずに、アマニ粒に圧力をかけて搾るコールドプレス製法で作られているのでほとんどクセがないお気に入りの商品です。
日本製粉は、価格帯が微妙に異なる亜麻仁油や亜麻仁サプリをすん数種類販売しています。中でも、筆者はこのgolden Flaxseed が生でも食べやすくお気に入りです。
フラックスシード(アマニ)オイル <成城石井 270g 1,190円(税抜)>
こちらもコールドプレス製法で、においやえぐみを感じにくいとネットでも評判の商品です。
こだわりをもった商品を販売している成城石井オリジナルなので品質もよく、容量と価格からコスパがいいのも魅力です。
まとめ
亜麻仁油は、健康や美容のために毎日摂りたい食材です。オイルをそのまま食べるのに抵抗がある方も、今回ご紹介した食べ方を試せば、きっと自分に合う食べ方が見つかると思います。
亜麻仁油はいくら健康に良いとはいえ、油なので摂りすぎるとカロリーオーバーになってしまうので気をつけましょう。1日小さじ1杯程度でも十分に効果がありますので、毎日続けることが大切です。
ぜひ、亜麻仁油をうまく食事に取り入れ健康管理に役立ててください。
元化粧品会社のブランドディレクターで美容好き。「おいしく食べてきれいになる」を日々追求しています。短大の食物栄養学科卒/野菜ソムリエ/日本化粧品検定1級