そもそも節分とは、鬼を追い払い新年を迎えるための、立春の前日の行事。今回は、節分に欠かせない太巻き寿司「恵方巻」のルーツをご紹介しながら、恵方巻をおうちで楽しむためのアイディアをお届けします。
恵方巻のルーツ
最近では、身近なコンビニにも売られている恵方巻。すっかり、節分に欠かせない存在になりました。
一説によると、恵方巻の歴史のはじまりは、江戸から明治時代の大阪。大阪・花街で商売繁盛を願い、節分を祝って芸妓たちが食べたものだそうです。
恵方巻は、その年の吉方位をむいて「縁が切れないように」1本丸かじりします。食べやすくカットしたりせず、無言で一気に1本食べることで「商売繁盛運や幸福を、一気にいただく」ことにつながるという習わしです。
【恵方巻の基本】具材は何種類?何を入れる?
恵方巻きの具材は、7種類を巻くのが良いといわれています。これは、縁起の良い七福神にちなんだものです。
具材のラインナップに決まりはありませんが、きゅうり、厚焼きたまご、あなごかうなぎのかば焼き、桜でんぶ、かんぴょう、えびなどが入っていることが多いようです。
最近では、まぐろやサーモンなど海鮮がたくさん入ったものや、変わり種恵方巻も見かけますよね。
近年、コンビニなどでも売られているため、具材の数にこだわっていない恵方巻も増えているようです。でも、せっかくおうちで作るなら、縁起の良さにこだわって7種類の具を入れてみてはいかがでしょう。
子どもが笑顔になる! 恵方巻のアレンジ3選
恵方巻は、様々な種類が売られているので、買うだけでも十分に楽しめます。でも、家族で節分を楽しむなら手作りに挑戦するのもおすすめです。
ここでは、お子さんが思わず笑顔になる、見た目にも華やかな恵方巻のアレンジを3つご紹介します。お子さんに合わせた小さめの恵方巻きも、手作りなら用意ができます。
大きな太巻きを食べられないお子さんも、小サイズの恵方巻きで、季節行事を体験できるのはうれしいですよね。
インパクト抜群!トラ柄玉子の恵方巻
▲@mari_cafe_diaryさんのInstagram
鬼のパンツといえばトラ柄。その柄を恵方巻にデザインしたのが、「トラ柄玉子の恵方巻」です。薄焼き玉子に海苔でトラ柄をつくるだけなので、特別な買い物なしでチャレンジしていただけます。
【作り方】
1.卵液をつくり、海苔はカットしておく
2.熱する前のフライパンに、カットした海苔を水にくぐらせ、トラ柄をイメージしながらランダムに並べる
3.すのこにラップを敷いてから、海苔の代わりに2.を使って巻き寿司をつくる
トラ柄の薄焼き玉子の焼き方を作る際、海苔を水に通してからフライパンに並べるのがポイント。海苔が乾いたままだと、きれいに並ばないのでご注意ください。
時短したい方は、買ってきた恵方巻にトラ柄薄焼き玉子を巻くだけでもOKですよ。
冷蔵庫にあるもので完成!ちびっこ鬼の恵方巻
▲@ ryoya.saya.h_h さんのInstagram
強気な表情がかわいいちびっこ鬼の恵方巻は、先ほどご紹介したトラ柄恵方巻を作る際、3分の1を顔にして薄焼き玉子を焼いています。
ほっぺは、茹でた人参をストローで丸くぬいたもの、髪の毛は細切り昆布煮、ツノはちくわをカットして作っているそう。アイディア次第で、こんなにかわいい子鬼が生まれるなんて!
写真にも映えるし、工夫をこらした恵方巻を食べたこと自体が、素敵な思い出になることは間違いありません。
上級編! キュートな鬼のデコ巻き寿司
▲@sayakaoshima さんのInstagram
器用な方におすすめしたいのが、デコレーション巻き寿司です。丸かぶりせずに、お寿司の断面を楽しむ番外編としてのご紹介します。
写真の巻き寿司は、鬼の赤い顔を「魚のすり身のおぼろ」を紅麹で着色したものを使って表現しています。冷蔵庫にある食材なら、桜でんぶや鮭フレークで代用が可能です。
また、髪の毛の黒は青のりを混ぜ込み、ツノは厚焼き玉子をカットして作っています。お顔部分の目は棒チーズ、鼻はカニカマです。
身近な食材の組み合わせで、にこにこキュートな鬼が完成するのは驚きです。お子さんが好きな具材ばかりを巻いているので、節分のごちそうの目玉にチャレンジしてみませんか。
おうちで過ごす節分はアレンジ恵方巻で楽しんで♪
思い出に残る華やかでかわいい恵方巻に挑戦してみてはいかがでしょうか?
一手間かけた恵方巻で、ぜひ、思い出に残る節分をお過ごしください。
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国立天文台HP
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2021_2.html
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/
国立国会図書館データベース
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000188313
元化粧品会社のブランドディレクターで美容好き。「おいしく食べてきれいになる」を日々追求しています。短大の食物栄養学科卒/野菜ソムリエ/日本化粧品検定1級