注目のきっかけは株式会社キューピーのCM!
こんにちは。会社員のかたわら、フードコーディネーターとして活動している千葉恵美です。今回取り上げるのは、加熱しても美味しいレタスとして人気急上昇中のロメインレタスです。
ロメインレタスは、シーザーサラダのメイン食材としてお馴染みの葉物野菜です。見た目は白菜に似ていますが、一般的なレタスと同じチシャ属の仲間です。
葉先は柔らかく、ほのかな苦味を楽しめます。葉の中心部は一般的なレタスに比べると肉厚で水分に満ち、やや硬めですが食べごたえがあります。
ロメインというのは「ローマの」という意味で、ローマ時代から食べられていたことからロメインレタスと名付けられたと言われています。また、別名「コスレタス」と呼ばれていますが、エーゲ海のコス島の原産であることからきています。
ロメインレタスが多くの方々に注目されるようになったのは2018年5月、株式会社キューピーのマヨネーズのCMにメインで登場する野菜にロメインレタスが採用されたことがきっかけです。
レタスは生で食べる野菜という考えがまだ一般的ななか、生のままではなくソテーされるロメインレタスの映像に驚いた方も多かったと思います。また、「ロメインレタスが弾け出す。歯ごたえシャキシャキ、香りふんわり」というロメインレタスの特徴をとらえたナレーションに、「食べてみたい!」と八百屋に走った方もいるのではないでしょうか。
今まではスーパーではあまり見かけなかったロメインレタスですが、最近では見かけることも多くなりました。特に飲食店のメニューで見かける頻度は以前とは比べものにならないくらい増え、注目度と認知度の高さがうかがえます。
ロメインレタスの虜!人気の理由は調理の万能さと栄養価の高さ!
新顔野菜と言われていたロメインレタスも、食卓での活用のしやすさからキャベツや玉ねぎと並ぶ定番野菜と言われつつあります。CMの影響で急激に需要が増えても、ブームが一瞬で終わることはよくあります。
しかし、ロメインレタスはブームで終わらずにその人気を維持し続けています。ロメインレタスの人気の理由を大きく分けて2つ紹介したいと思います。
人気の理由① 栄養価が一般的なレタスの約2倍!
一般的なレタスとロメインレタスの可食部100gあたりの栄養価を比較した表です。ビタミン類、βカロテン、葉酸などの栄養素は一般的なレタスの約2倍で、ロメインレタスの栄養価の高さが分かります。
βカロテンは抗酸化作用や免疫力アップにつながります。βカロテンは体内に摂取されると必要に応じてビタミンAに変換され、肌を美しく健康に保つために役立ちます。葉酸はDNA合成や細胞増殖に関与するため、特に妊婦の方にはとても大切な栄養素です。食物繊維もたっぷりなので、お通じに悩んでいる方にも嬉しいですね。
人気の理由② どんな調理法にも合い、加熱しても美味!
ロメインレタスのメジャーな食べ方と言えばシーザーサラダですが、生で食べるだけではもったいないです。ロメインレタスの良いところは生でも加熱しても美味しいところです。加熱してもサクッとした食感は保たれるので、食感が料理のアクセントになってくれます。
また、食感のみならず加熱してもくたっとしないので、ボリュームを損なわず見栄えもいいです。包丁を使わなくても手で簡単にちぎれて調理も時短になるので、忙しい主婦の方やお子さんと料理したい方にピッタリの野菜ですね。
炒めても、焼いても、茹でても、蒸しても、もちろん生でも美味しいです。スープやチャーハンに入れるのもおすすめです。葉物野菜できれいな焼き目をつけるのは難しいですが、ロメインレタスはきれいな焼き目を簡単につけることができるので温サラダなどにしてもおしゃれです。
まとめ
一般的なレタスを使ったサラダよりも、ロメインレタスを使ったサラダの方が腹持ちがいいので、ダイエットをしている方にも是非食べてほしいです。お肉と一緒にロメインレタスを食べると脂っこいお肉もさっぱり感じます。加熱してもここまでサクッとした食感を保っている葉物野菜は他にないと思います。ロメインレタスを使って色々な料理を楽しんでください。
専門学校卒業後、ITベンチャー企業に入社。飲食関連のWEBメディアの運営に携わり、フードコーディネーターとしても活動。現在、芸能事務所のMD事業部で化粧品とファッションの企画に携わる。料理、化粧品、美容、健康の知識を活かして執筆活動中。