管理栄養士で節約美容料理研究家の金子あきこです。
コンビニエンスストアには、女子の心を満たしてくれる甘いスイーツ、夜中にすすりたくなるカップラーメンなど、ついつい買いたくなってしまう商品がたくさん並んでいますよね。しかし、商品の選び方を間違えると、必要な栄養素が不足したりすることもあるのです。今日はコンビニ利用率が高い人ほど気をつけたい、健康的な食の選び方についてお話しします。
朝食の選び方
朝ごはんはコンビニでさっと買い、オフィスでちゃちゃっと食べて、仕事を開始する方も多いのではないでしょうか。菓子パンだけの方や最近流行りのエナジードリンクだけという方もいらっしゃいますね。これらは血糖値が急激に上がりやすいため注意が必要です。
菓子パンを選ぶより、梅干しや鮭などの具が入っていて海苔が巻いてあるおにぎりの方が、ビタミンやミネラルが摂れるためおすすめです。
また夏場は熱中症にも注意が必要です。寝ている間も沢山汗をかきますから、塩分の補給が必要になります。私のおすすめはお味噌汁です。コンビニに売られているお湯を注ぐだけのものでかまいません。オフィスで食べるのが難しい場合は、ご自宅に常備しておけば忙しい朝でも飲めます。塩分やミネラルの補給になり、熱中症対策にもおすすめです。
昼食や夕食での選び方
食事は私たちの体を作るために大切なものです。なかでも今回注目すべきはバランス。コンビニエンスストアで昼食や夕食で選ぶときは主食、主菜、副菜がそろっているものを選びましょう。
たとえばお弁当であれば、ごはんと肉や魚、野菜が揃っているものを選びましょう。しかしお弁当だけでは野菜の量が不足しがちですので、サラダや野菜スティック、おひたしなどをブラスするといいでしょう。野菜はビタミンやミネラルなど代謝を促してくれたり、体を作る補助的な役割をしたりと、いろいろ重要な働きをしますので、しっかり取り入れることが大切です。
そばやうどんなどの麺類はたんぱく質と野菜が不足しがちです。サラダチキンや唐揚げ、焼き魚、ゆで卵、冷奴、そして野菜の煮物やおひたしなどを一緒に購入しましょう。お蕎麦やうどんだけの炭水化物だけの食事は栄養が不足しやすいので気をつけましょう。
主食がおにぎりやサンドイッチの場合は、肉類や魚類、野菜をプラスしてくださいね。その他ヨーグルトやチーズなどの乳製品、カットフルーツなどのデザートをプラスするものとてもよいです。これらは間食としてもOKです。
夜遅いご飯の時の選び方
食事から寝るまでの間が2時間ない時は、消化のよいものを選ぶのがおすすめです。植物性たんぱく質(大豆製品)や穀類、野菜類などです。ごはんと味噌汁、納豆、豆腐、サラダやお浸し、漬物などがおすすめです。ごはんや大豆製品は消化がスムーズなため胃腸に負担がかかりにくく、寝る前でも安心して食べることができます。
また寝る前に何も食べないというのも良くありません。ごはんが重たいなと感じるときは野菜がたっぷり入ったお味噌汁やスープなどでも良いでしょう。温かい食べ物は内臓を温め消化もスムーズです。胃腸に負担がかからない食事をすることで、翌朝しっかりお腹が空き朝ごはんを食べることができます。
逆に気をつけたいのが、動物性たんぱく質(肉類、魚類、卵、乳製品)や油の多い食事です。鶏の唐揚げや豚カツ、魚のフライなどなどは消化に時間がかかるため寝ている間も消化を続けることになります。すると翌朝の胃腸の調子にも影響が出ます。
お腹が空いてガッツリ食べたくなる時は、せめて揚げ物は避け、主食と副菜を一緒に摂るようにしましょう。
またスナック菓子や洋菓子などで済ませるという方も気をつけましょう。菓子類は油分がとても多いですし、必要な栄養素を補うことができません。食事はきちんと栄養を補給できるものを食べるようにしましょう。
まとめ
コンビニを利用する頻度が高い方で健康を気にしている方におすすめの食品は、主食に雑穀などが入ったものです。食物繊維やミネラルなどの栄養素がごはんよりもプラスで補えます。もち麦の入ったおにぎりやレトルトパウチされた雑穀ごはんもあります。
また栄養が強化されている商品を選ぶのも1つです。間食に、鉄分や葉酸、カルシウムが強化されたヨーグルトやドリンク、菓子類をとるのがおすすめです。
コンビニでの食の選び方としては原材料表示を見て何が入っているかを確認することも大切です。原材料が多い順番に並んでいます。
何を食べているのか知ることも大切です。コンビニでの食事選びにぜひお役立てくださいね。
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Aricofood株式会社代表取締役 管理栄養士。レシピ開発、セミナー、コラム執筆、メディア出演等。40代からのダイエットサポート、セッションなど女性の美に特化し行っている。著書に「ショウガ甘酒食べる健康法」(日本文芸社)「おなかぺったんこ腸筋レシピ」(リピックブック)。